1. 学生時代に通ったあの大型店が閉店
私たちの運営する小規模店舗の近くに、同ジャンルの大型店舗がありました。
全国的にも有名なお店で、私自身も学生時代によく利用していた思い出のある場所です。
しかし先日、そのお店が十数年の営業を経て閉店しました。
正直、とてもさみしい気持ちです。
とはいえ、ここ数年は店舗面積の縮小や、品ぞろえの変化が目に見えて進んでいました。
2. 大型店が苦戦した背景
個人的な分析になりますが、その背景にはいくつかの要因があると感じています。
- 商材の質が徐々に落ちていったこと
- 輸入商材が円安の影響で値上がりしたこと
- フリマアプリの普及によって買取量が減少したこと
- 消費者が相場に詳しくなり、以前のように安く仕入れることが難しくなったこと
- 人件費の高騰（15年前と比べて最低賃金が約400円上昇）
- あらゆる経費が値上がりしている事
- 顧客の変化
これらが重なり、経営環境は年々厳しくなっていったのだと思います。
さらに近年では、私たちのようなDX化を進めた小規模店が増えています。
販売・接客をデジタルで効率化し、固定費を極限まで下げる新しい業態が次々と登場しています。
3. 小規模店が持つ「スピード」という武器
私自身もまだ数年の店舗経営の経験しかありませんが、
この数年で強く感じているのは、「柔軟な判断力とスピード」が小規模店最大の武器だということです。
大手企業では、
「現場の意見 → 経営判断 → 実行」までに時間がかかります。
一方で、小規模店は「これをやろう」と思えば翌週には実行できます。
マーケットやお客様の動きが早い時代だからこそ、
“行動の速さ”がそのまま生存率につながると実感しています。
4. お客様が楽しめる店を、時代の流れとともに
時代の変化に敏感であること。
そして、どんな状況でもお客様が楽しんでくれる店であること。
その両立がこれからの小規模店には求められます。
私たちも、
利益を最大限に追求できる仕入れルートの強化や、
お客様に喜ばれる販売力の向上に努めていきたいと思います。
5. 終わりに
「大手だから安心」「有名だから安定」
そんな時代はもう終わりかもしれません。
“変化に強く、スピードで勝つ”。
それが、小規模店が大手に勝てる日を迎えるための唯一の道だと思います。
油断していたら我々もあっという間に置いていかれる、常に危機感はもって挑戦をしていきたい
と大手がなくなったニュースを聞いて思った話でございました。
