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情報交換会を通じて感じたこと

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先日開催した「情報交換会」には、先着10組の方にご参加いただきました。

せっかくお問い合わせいただいた方々には、現在もお話を継続してお伺いしております。

ナリ

まずはお忙しい中ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。


皆さんの取り組みの多様さに刺激を受けました

実際にお話を聞いていて感じたのは、皆さんそれぞれに異なる強みと方向性を持ちながらも、しっかりと行動されているということです。
「自分で考え、試し、改善していく姿勢」はやはり結果につながるなと、改めて感じました。

どのスクールでもやり方は全く同じ印象でした

どのスクールやコンサルでもやり方にほとんど違いが内容な印象でした。

それを考えると、業者として仕入れルートを開拓しない限りは、世の中特別なやり方はないのかもしれないですね。


共通していたのは“eBay以外の販路開拓”

印象的だったのは、ほとんどの方がeBay以外の販路を模索されていたことです。

ebay以外の海外販路、そして国内販売・実店舗展開など、それぞれの環境や強みに応じた形で新しい挑戦をされていました。

DDPへの対応について

先日の情報交換会では、今後のDDP対応に関しても多くの方が関心を持たれていました。
主なポイントは以下のとおりです。

① 予定関税をどこに載せるかの検討

販売価格に含めるのか、それとも送料に上乗せするのかを迷われている方が多く見られました。実際には「どちらがより自然に見えるか」「販売国によって心理的な受け入れやすさが違うか」などを検証されている方もいらっしゃいました。

② アジア・ヨーロッパへの展開

アメリカだけでなく、アジア圏やヨーロッパに向けて Mag(マルチアカウントグローバル展開) を進めている方もおり、今後の販路多角化の流れが見えました。

③ アメリカ市場の動き

一時的に売上が下がったものの、その後回復してきているという声も複数ありました。
DDP導入の影響を見極めながらも、長期的には再び需要が戻りつつある印象です。

意外とキャッシュが増えてない?

シュミレーション上では営利で10-100万と出ていても、実際は銀行口座にそれほどお金が残っていないという方も意外と多い印象がありました。

これは、「利益」と「現金の動き」が一致していないことが原因かもしれないと思いました。

eBay輸出の場合、売上が立っても実際の入金は1〜2週間後になることが多いですし、その間に仕入れや送料、関税、広告費などが先に出ていくことが多いです。

帳簿上は黒字でも、現金ベースでは思ったほど増えていない、ということもありそうです。

もう少し現実的に考えるなら…

ナリ

利益シュミレーターもあくまで概算にすぎないかもしれないですので、

税理士などを入れてちゃんと数字のすり合わせしないと気づいたら自転車操業になっていたということにもなりかねないのでそこは注意しておきたいですね。

また多くの場合、キャッシュベースの支出や入金タイミングのズレまでは考慮されていないことが多いです。

たとえば、

  • 売上が確定してもebayやペイオニア口座に残っている
  • クレジットカードの引き落としが翌月にくる
  • 関税や返品対応などの臨時費用が発生する

こういった要素を見落としていると、「儲かっているはずなのに、残高が増えていないかもしれない…」という状況になっているかもしれないです。

個人的にはシュミレーターは概算として、資金繰り表や月次のPL表をつくるのもおすすめだと思いました。

もし本当にキャッシュを増やしたいなら、利益計算だけでなく、資金繰り表(お金の出入り表)も一緒に見るのが経営からしてもマストです。

いついくらのお金が入って、いついくら出ていくのかを月ごとに整理してみると、「どの月が苦しいのか」「どこで余裕があるのか」が分かるようになりますしね!

実際、銀行口座ベースで資金管理をしている方のほうが、キャッシュショートせずに安定した運営ができている印象があります。

一言で言うと…

利益とキャッシュは別物

数字上の黒字に安心せず、現金ベースでの資金繰りを見直してみると、意外な改善ポイントが見えてくるかもしれないと感じました。

税金も忘れずに!

利益がでると税金も発生します。

それに合わせて現金も計画的に残しておいた方がいいですね。

個人なら所得税や住民税、法人ならそれに加えて法人税や社会保険料などいろんな税金があります。

税金のスケジュールもちゃんとしておかないと、中間納税という税金の前払い(前年度を基準に算出されます)もあります。※日本は税金大国ですからね(笑)

インボイス制度への対応について

インボイス制度や古物営業法への適応

情報交換会でも、皆さんほとんどがインボイス制度や古物営業法への適応を模索されていた印象でした。
やはり、来年以降の税制変更を見据えて準備を進めている方が多いかもしれないです。
特に古物商の方は、仕入れや記帳のやり方を少しずつ見直しているように感じました。

知らない方のために書いておきますと。2026年(令和8年)10月には少額特例も終了し、更にはインボイス未登録業者からの仕入れについては仕入れ税額控除が50%に制限されるようになります。つまり、これまで全額控除できていた消費税が半分しか控除できなくなる、ということです。古物商特例を使う場合でも、古物台帳に記帳できる仕入れへのシフトが必要になってきます。たとえば、仕入れ先が明確で領収書や取引記録が残るような方法を意識することが大切になりそうです。



フリマやネット仕入れは注意が必要かもしれないです

これまでメルカリやヤフオクなどで仕入れていた方は、今後は古物台帳に記帳できない取引が増えていくかもしれないです。
インボイス登録業者ではない個人出品者が多いため、その分だけ消費税の控除や還付の対象外になる可能性があります。

ナリ

もちろん還付や仕入れ税額を控除(消費税)を無視して、普通にそれでも粗利を上げて利益を取って行くスタンスでしたら問題もないと思います。


2029年には経過措置が終了(0%)

さらに、2029年10月には経過措置も終了し、インボイス未登録業者からの仕入れは**控除0%**になります。
つまり、「今まで通りのネット仕入れ」だけでは消費税還付が受けられなくなるということかもしれないです。

特にeBay輸出では還付を前提にした資金計画を組んでいる方も多いので、この点は今のうちから見直しておいたほうが良いかもしれないです。


今のうちからできる準備

  • 古物台帳に記帳できる仕入れへシフトする
  • 取引先のインボイス登録番号を確認しておく
  • インボイス対応業者との取引比率を上げる
  • 税理士と定期的に方向性を共有する

いきなり2028年2029年から準備すると間に合いませんので準備は今からしていくのがマストです。

これらを意識しておくことで、2026年・2029年のルール変更にも対応ができるようになるかと思います。


「三方良し」の考え方に共感していただけたこと

参加者の方の中で、特に心に残った言葉がありました。

「ナリさんが言っていた“近江商人の三方良し”の考え方にすごく共感しました」と。

私自身、昔はとにかく自分のため、そして売上のために走っていた時期もありましたが、人は2〜3年も真剣に事業を続けていると、だんだんと考え方が変わっていくものでして、、、(笑)

「相手が喜んでくれること」、そして「社会に貢献できること」こそが、結果的に長く続くビジネスだと今では実感しています。


社会に必要とされるビジネスへ

誰でもできることではなく、社会や地域に必要とされるビジネスをつくっていくことほど、嬉しいことはありません。

私が今、力を入れている店舗ビジネスもその1つです。

お客様にとっても、社会にとっても喜ばれるサービスであり、その結果として自分の利益が残る。

そのために「どうすればいいか」を、毎日一瞬も欠かさず考えています。


新店舗と新しい取り組み

これも私事ですが来週には東京で新店舗がオープン予定です。

また、実店舗とオンラインを組み合わせた新しい事業もスタートします。

こちらも改めてブログでご報告しますので、ぜひお楽しみに。


まとめ

今回の情報交換会では、皆さんの取り組み方や、DDPに切り替えた後の工夫など、私自身も多くの学びを得ました。

ご参加いただいた皆さま、改めてありがとうございました。

これからも“学び合い・支え合う”関係を続けていけたら嬉しいです。

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