自転車操業だけは絶対ダメ!
自転車操業とは
自転車は走るのをやめてしまうと倒れてしまうことから、やめたくてもやめられないような状況を指す言葉です。 たとえば、クレジットカードの返済分をキャッシングで借りて払う、住宅ローンの返済額を消費者金融で借りて払う、ということを繰り返している場合は自転車操業といえるでしょう。
自転車操業とはどんな状態?続けていても大丈夫? |
ebayでいうと来月の支払いをするために今月沢山売らなければいけない。
こんな状態にはならないようにしましょう。
ビジネスを始めた最初の段階からシビアに考えることが大切です。
規模が大きくなればなるほどここから抜け出せないことも多いです。
仮にアカウントが止まったとしてもキャッシュがしっかり残っている状態を作りましょう。
ebayの返品率は絶対計算に入れよう!
ebayで販売していると必ず返品が発生します。
もちろん個人差はありますが他の物販業と比べてもebayの返品率は高いです。
体感だと5%~はいくんではないでしょうか?
バイヤーが商品を気に入らなかった等の理由でも、基本的にはセラーは返品を受け付けないといけないです。※ポリシー上で設定ができますがそれも関係なく返品を受け付けないといけないです。
また中古商品を扱う時にバイヤーが期待していた商品ではない(または壊れている)ことによる返品や、海外発送なのでそれに伴う遅延による返品が発生しやすいのがebayというプラットフォームで返品が起きやすい原因です。
毎月5%は返品が必ず発生すると想定して利益計算をしていきましょう!
例:売上100万円 利益率5% 返品率5% ⇛ 利益5万円ー5万円のロス(返品)は必ず発生します
こうした返品でのロスもあるため利益目標を5万円にしたい場合は少し多めに見積もりましょう。
※返品は1-4週間で手元に戻ってきて在庫となります⇛その場合は再販ができるのでもう少しロスは減ります。
焦ってもろくなことにならない
よくある落とし穴として『評価もないうちから焦って高い商品を出品・販売したり、毎日何かしら販売しようと100ドル以上の高い商品を薄利で販売すること』が挙げられます。
毎日何かしら売りたい気持ちは当然わかります。
ただ油断して販売した高額商品がキャンセルになる可能性を考えたことはありますか?
例:コツコツと50ドル(利益が1000円くらい)の商品を30個(利益にすると3万円くらい)販売してきたのに、500ドルの商品を販売して詐欺にあった(もしくは500ドル)とすると、一気にマイナス(キャッシュアウト)となります。
販売数(評価)を増やすなら安い商品で
販売数を増やしたいのでしたら10-30ドルの安い商品が断然お勧めです。※当然送料の問題もあるので赤字になってまで販売するのはおすすめしません。安くて軽い商材がおすすめです。
それなら仮に返品となってもダメージは低いです。
それが100ドルの商品(利益率5%)を薄利多売するのはどうでしょう?返品があった場合一気に100ドルがキャッシュアウトします。(同商品の20個分の利益に相当します)
理想は日本のヴィンテージ商品や希少性が高い商品など流通量が少ないもの、仕入れは1000円なんだけど海外だと5000円で売れる!というような商品を増やしていくのがベストです。
仕入れが1000円なら仮に詐欺にあったり、返品にあったとしてもダメージは少ないですからね!
ただそればかりだと売れにくいとう理想と現実のギャップも当然あるので、販売するカテゴリーのバランスがとても大事ということですね。
消費税還付をうまく利用しましょう
輸出をするのであれば消費税還付を受けない手はありません。
事前に手続きをして1年間、頑張ってebayを運用するだけでその年の仕入れや輸出に一気に数十万・数百万の消費税が毎年4,5月に戻ってきます。
例:毎月50万円商品を仕入れるだけでも最低でも50万円~消費税が戻ってきます。
こうなればキャッシュフローもだいぶ安定していきます。
数か月でどうにかしようとすると『自転車操業に陥りやすい』のです。
また『面倒くさそう』という理由で敬遠する方も多いのですが、ebayに真剣に取り組むのであれば当然最初から調べたり、税理士などの専門家へ相談するのをお勧めいたします。
輸出商品の仕入れにかかった消費税の還付
海外で消費される「輸出取引」等では消費税は免除されますが、輸出のために仕入れた商品代等(課税仕入れ)には消費税が含まれています。
そのため輸出企業(実際の輸出者)は、確定申告をすることで仕入れ時に支払った消費税額の還付を受けることができます。この課税仕入れの金額には、商品などの棚卸資産の購入代金のほか、その輸出事業のために支出した諸経費(事務用品の購入や交際費、広告宣伝費など)も含まれます。
消費税の還付を受けるには「課税事業者」でなければなりません。基準期間の課税売上高が1,000万円以下の企業は、消費税免税事業者ですが、課税事業者を選択する旨の届出を行うことで輸出商品の仕入れにかかった消費税の還付を受けることができます。
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04J-120102.html
1年に1回、もしくは消費税課税期間特例選択・変更届出手続をすることで3か月に1回・毎月還付を受けることもできます。
※その分税理士へのコスト(顧問料・報酬)は発生しますので、毎月の仕入れ額とのバランスを考えて検討していきましょう。
まずは税理士や商工会へ無料相談をしたり、税理士ドットコムという税理士のマッチングサービスを利用して、『消費税還付を受けたいが何をすればいいのか?』とう相談を専門家へしましょう。
※話を聞くだけでもだいぶ還付を受けるまでのイメージが湧くと思います。
デビットカードを使おう
本当に利益計算が苦手な人はまずはデビットカードで仕入れをしましょう
デビットカードとは
デビットカードとは、カードでの支払いと同時にご自身の銀行口座から引き落としがされる仕組みのカードです。銀行口座から現金を引き出さずに支払いができる利便性や、銀行口座の残高以上にお金を使いすぎる心配がない安心感などから人気が出てきています。
https://www.jcb.jp/products/jcbdebit/article1/
クレジットカードのポイント還元などのメリットがなくなるのは残念ですが、
デビットカードですと仕入れた際に銀行口座から仕入れ代金が差し引かれるので、『即座に利益を計算する』ことができます!
デビットカードを使うときの流れ
- ebayで売れる→ペイオニアに入金→銀行口座に入金(5000円)
- 仕入れ(2000円)をデビットカードを使う(即座に2000円が口座から引かれる)
- 残った3000円で海外発送費用とebayの手数料を賄う
- 残った分が利益
というようにシンプルに計算することができます。
クレジットカード仕入れだと、支払いサイトが伸びるので当然経営上はやりやすい(7月1日に使った代金が8月末に請求される等)のですが、『売上管理を怠る』と計算していたよりクレカの請求額が大きかったりして自転車操業に陥る可能性も決して少なくありません。
ebayのインボイスで実際いくら手数料がかかっているのかチェック
ebayのインボイスで実際いくらの費用がかかっているのか、売上における手数料比率はどれくらいなのか、を知りたい方は必ずその確認方法を覚えていきましょう!※決して難しくありません。
『ebay輸出』SALE(売上)の見方
『ebay輸出』インボイスの見方・支払い方
会計ソフトを使いましょう
最初から税理士へ依頼するのも固定費がかかり大変ですので、最初は会計ソフトも使っていきましょう。
Freee
MFクウラド
まとめ
以上がebayにおける自転車操業になりやすい特徴・その対策でした。
癖をつけるためにも最初から売上の計算は徹底していきましょう。
規模が大きくなればなるほど自転車操業に陥ると手遅れとなります。
そうならないように利益計算や手数料についてはしっかり把握していきましょう。