
ナリ
東京を拠点に、スモールビジネスを複数運営しています。サラリーマン時代に副業からビジネスを始め、その後独立。eBay輸出歴10年以上・最高月商1,300万円。
eBay輸出だけでなく、中国輸入・卸販売、自社EC、複数のオウンドメディア運営、リユース店舗の運営、実店舗ビジネスなど、さまざまな事業をゼロから立ち上げてきました。事業売却(M&A)は3回以上経験しています。
ナリブログでは、こうした実際の経験をもとに、eBay輸出・副業・スモールビジネスのリアルな情報を発信しています。
「毎月在庫が届くだけで稼げる」に騙された人が続出しています

「古着を仕入れて、メルカリで売るだけ。
月に数万円〜数十万円の副収入が狙えます」——そんな謳い文句の広告、最近やたら目にしませんか?
気になって調べてみると、これが本当にひどい実態で。
業界に知り合いが多い立場から、今回は忖度なしで全部話します。
結論から言うと、古着のメルカリ転売は、少なくとも現在の市場環境では、素人が新規参入して稼げるビジネスではありません。
特に「毎月仕入れが自動で届く」系のビジネスモデルは、構造的に加入者が損をするように設計されているケースがほとんどです。
秘書広告でよく見かけるやつですよね。本当に稼げるんでしょうか…?



「稼げる」と思って問い合わせてきた人に話を聞いてみると、ほぼ全員が広告の言葉をそのまま信じていました。具体的な数字を一切検証せずに入会金を払っているケースが非常に多いです。
ひと目でわかる「古着メルカリ転売」のリアルな数字


よく広告で見かける「夢の数字」ではなく、実際の相場感をまず把握してください。
「自動で稼げる」系スキームに入ると、こんな費用が出ていく


入会を勧誘する業者が提示する「費用」には、意図的に見せていない部分があります。
実際に調べてみると、入会金・月会費・送料・梱包材・メルカリ手数料を全部足すと、毎月かなりの額が出ていきます。



入会金だけで5万円…。しかも月会費まで取られるんですか?



入会金は業者によって3万〜10万円以上とバラつきがあります。そして毎月の固定費が売上ゼロでも容赦なく請求されるのが一番きつい構造です。
本当に届くのは「ウエス」。売れる古着ではありません


これが一番重要なので、しっかり読んでください。
「毎月厳選された古着が届きます」と謳う業者から実際に届くのは、ウエス(国内の衣類回収ボックスから集めた衣類を、工業用の拭き取り布として使う前に多少選別しただけのもの)であることがほとんどです。
ウエスとは、ざっくり言うと「雑巾になる寸前の衣類」です。
シミ・臭い・破れが当たり前。
たいしたブランドなんてまず入っていない。あったとしてもメルカリの個人アカウントでは売れないし、メルカリShopsだと尚更売れない。「古着」という言葉から想像するヴィンテージや状態の良い洋服とは、まったく別物と思ってください。
- 販売価格をつけにくい状態のものが大半
- メルカリで出品しても閲覧すらされないケースが多い
- 売れなければ在庫がどんどん積み上がるだけ
- 捨てるにも処分費用がかかる
「本当に売れる古着なら、業者が自分で売ればいい」——これに気づけるかどうかが全てです。
実際に海外古着の卸業者関係者と何人も話してきた経験からはっきり言えますが、本当に価値のある古着はとっくに業者自身や取引先の実店舗・eBayで売り切られています。
残り物が「副業希望者向けのキット」として回ってくる構造です。



「ウエス」って初めて聞きました。それが届くって、ひどすぎませんか…?



この構造を知らずに入会してしまう人が後を絶ちません。「海外古着」という言葉のイメージと実態のギャップが大きすぎます。


こういう「稼げない構造」にはまらないために、副業選びの考え方から学べるWE BUILDというプログラムを僕は運営しています。
商材選びや収益モデルの見極め方も、プログラム内で実務ベースでお伝えしています。
WE BUILDを見る →そもそもメルカリで古着を商用販売すること自体が茨の道
「ウエスの問題」以前に、プラットフォームの問題も深刻です。
メルカリは、個人間フリマアプリとして設計されています。
商用・事業者目的での利用は規約上グレーで、大量出品や同一商品の繰り返し出品はアカウント制限・停止の対象になります。
| プラットフォーム | 商用利用 | 古着販売の現実 |
|---|---|---|
| メルカリ(個人) | 規約上グレー | 大量出品でアカウント停止リスク |
| メルカリShops | 事業者向け | 新規ショップはほぼ売上ゼロが続く |
| eBay | 事業者向け | 海外需要×差別化で戦える余地あり |
「じゃあメルカリShopsにすればいい」と思うかもしれませんが、メルカリShopsは個人アカウントのような検索への露出がなく、新規参入者のショップはほぼ売上ゼロのまま数ヶ月が過ぎていくのが現実です。
知名度・フォロワー・レビュー数、全部ゼロからのスタートで、古着という飽和ジャンルで戦うのは、正直かなり厳しいです。
古着転売の比較や代替手段については、中国輸入×国内転売vseBay輸出の利益率・リスク比較の記事も参考にしてみてください。



メルカリShopsって個人アカウントと全然違うんですね、知りませんでした。



メルカリShopsは出品者保護が厚い分、新規ショップへの流入が極端に少ない。古着という競合だらけのカテゴリで後発が勝つのはかなり難しいです。
古着市場そのものが数年前から飽和。今さら参入しても遅すぎる
古着・ヴィンテージ衣料の国内転売市場は、3〜4年前にすでにピークを超えています。
当時は「古着=掘り出し物」というイメージで差が出やすかったのですが、今は状況が全然違います。
- 古着転売を扱うYouTube・SNSが急増し、仕入れ先・目利きのノウハウが広く共有されている
- メルカリ・ラクマ・Vinted等に古着出品者が急増し、価格競争が激化
- 状態の良い古着の仕入れコスト自体が上昇している
- 古物商許可が必要なケースもあり、手続きを知らない人がリスクを負っている
仕入れが難しくなり、売値も上がらず、競合だけ増えている。
この三重苦の状況で、ウエスを毎月届けられても勝てる見込みはありません。
「撤退すべき数字」の判断軸については、副業・スモビジの撤退すべき数字とは何かの記事で詳しく書いています。
副業を始める前にこの基準を知っておくだけで、損切りのタイミングが全然変わります。



古着に限らず「ノウハウが広まった後に参入する転売系ビジネス」はほぼこのパターンです。早い人が正義、というのが転売の本質。
こんな声も:実際に参加した人のよくある後悔パターン
ナリが一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際の個人を特定するものではありません。
入会金5万円と月会費3万円を払い続けて3ヶ月、売上合計が「8,000円」でした。届く服は臭いし、状態が悪すぎて出品すら難しいものばかり。詐欺とは言い切れないけど、正直それに近い感覚です。
メルカリで大量出品したらアカウントに警告が来て、出品数を制限されました。そもそもほとんど売れていないので、在庫が部屋に積み上がっています。捨てるにも手間がかかるし、出口がない。
広告の「月10万円も夢じゃない」という言葉を信じてしまいました。実際は月の手取り収入がゼロで、固定費だけが飛んでいきます。辞めようとしたら、違約金の話が出てきました。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
こんな人には向いていない。こんな人にだけ可能性がある
全員にNGとは言いません。
ただ、大多数の人にとっては向いていないというのが正直なところです。
| 向いていない人 | まだ可能性がある人 |
|---|---|
| 古着の目利き経験がゼロ | 実店舗・古着屋での仕入れ経験がある |
| 「業者任せ」で楽に稼ぎたい人 | 自分でブランドや商品を選別できる目を持っている |
| 在庫を置けるスペースがない | 独自の販路(SNSフォロワー・eBay等)をすでに持っている |
| 月会費・固定費が払える余裕がない人 | 古着を趣味で長年やっていて、価値の判断ができる人 |
古着で稼いでいる人はほぼ例外なく「自分で目利きして仕入れる」か「独自の販路を持っている」か、その両方です。
業者から届く在庫に頼っている時点で、利益構造が成立しません。
転売ビジネスからの脱却を考えている方には、転売から抜け出す方法を解説した記事が参考になると思います。
それでもやるなら:最低限これだけはやってから始めてほしいステップ


「それでもやってみたい」という方に向けて、最低限踏んでほしい確認ステップをまとめます。
業者任せの卸モデルに乗る前に、自分の手で小さく検証することが絶対条件です。



STEP3が一番重要です。「現物を見せてもらえない業者とは契約しない」、これだけで多くのトラブルは防げます。


古着転売ではなく、もっと再現性の高い副業の始め方を学びたい方は、WE BUILDというプログラムで実務ベースのサポートをしています。
Web・AIビジネスの基礎から収益化まで、ゼロから一緒に設計できます。
WE BUILDを見る →よくある質問
古着のメルカリ転売について、よく聞かれる質問にまとめて答えます。
古着転売で月10万円は本当に無理ですか?
ゼロではありませんが、業者任せの卸モデルで達成するのはほぼ不可能です。月10万円を稼いでいる人は例外なく自分で仕入れを判断し、独自の販路を持っています。業者の広告に出てくる数字は再現性がありません。
メルカリShopsなら規約違反にならないですか?
メルカリShopsは事業者向けなので規約違反にはなりません。ただし新規ショップへの露出は極めて少なく、古着という競合過多のジャンルでゼロから売上を立てるのは非常に難しいのが現実です。
古着転売の代わりにおすすめの副業はありますか?
eBay輸出や、スキルを活かしたWeb系の副業が再現性・スケール性ともに高いと感じています。特定の商材に依存せず、自分のスキルや判断力が資産になるビジネスモデルの方が長期的に安定します。
すでに業者と契約してしまった場合はどうすればいいですか?
まず契約書の解約条件を確認してください。違約金が設定されている場合でも、消費者契約法に基づき交渉できるケースがあります。悩んでいる場合は消費者生活センターへの相談も選択肢です。
まとめ:古着メルカリ転売は、今すぐやめておいた方がいい理由


改めて整理すると、古着のメルカリ転売をおすすめできない理由は以下の通りです。
- 市場がすでに飽和状態で、新規参入の勝ち筋がほぼない
- メルカリは商用利用でアカウント停止リスクがあり、Shopsは売上が立たない
- 「毎月在庫が届く」系の卸モデルは、実態がウエス(ゴミ同然の衣類)のことが多い
- 入会金・月会費・送料が積み重なり、固定費だけで消耗していく
- 本当に売れる古着なら、業者が自社で売っているはず
僕自身、海外古着の卸業者関係者と何人も直接話してきた経験から、この構造の問題点は確信を持って言えます。
「楽に稼げる副業」を探している気持ちはよくわかります。
ただ、副業で本当に稼いでいる人のほぼ全員が、何かしらのスキルか判断力を自分で積み上げています。
「業者任せで何もしなくていい」は副業ではなく、費用を払い続けるだけの消費です。
もっと再現性の高い副業の選び方については、eBayと併用したい国内転売という堅実な選択肢や、中国輸入×国内転売vseBay輸出の比較記事も読んでみてください。
副業の入口として参考になると思います。



厳しいことを書きましたが、これが今の古着メルカリ転売のリアルです。正直に伝えることが一番の誠意だと思っています。











