
ナリ
東京を拠点に、スモールビジネスを複数運営しています。サラリーマン時代に副業からビジネスを始め、その後独立。eBay輸出歴10年以上・最高月商1,300万円。
eBay輸出だけでなく、中国輸入・卸販売、自社EC、複数のオウンドメディア運営、リユース店舗の運営、実店舗ビジネスなど、さまざまな事業をゼロから立ち上げてきました。事業売却(M&A)は3回以上経験しています。
ナリブログでは、こうした実際の経験をもとに、eBay輸出・副業・スモールビジネスのリアルな情報を発信しています。
「日本未上陸」は実はザクザクある。問題は探し方を知らないだけ

たとえばアメリカやヨーロッパのKickstarterやIndiegogoで資金調達に成功した製品のうち、日本に正規代理店が入っているのは全体の10〜20%程度だそうです。
残りの80%以上は、誰かが動かない限り永遠に「日本未上陸」のまま。
これを知ったとき、正直「探し方さえ知れば、まだまだチャンスがある」と思いました。
国内で転売の競争が激しくなっているのとは対照的に、海外には誰も手をつけていないニッチ商品が山のように眠っているんです。
ただし問題は、その探し方がバラバラすぎて「どこから手をつければいいかわからない」という点。
この記事では、海外メーカーを発掘する手法を一通り整理して、実際に使えるルートに絞って紹介します。
秘書「未上陸商品を探す」ってどこから始めればいいんでしょうか…?



「転売は飽和している」と感じている人ほど、実は海外に目を向けると景色がガラッと変わります。国内の競合過多に悩むより、探す場所を変えた方が早いことが多い。
まず数字で把握しておく|海外メーカー探しのリアルな感覚値


「どのくらいのコスト感で、どのくらいの時間がかかるのか」を先に整理しておきます。
メーカー開拓は思ったより時間はかかりますが、費用は抑えやすいのが特徴です。



返信率10〜30%って、思ったより低いですね…



メーカーへのコンタクトは「断られて当然」くらいの気持ちで進めるのが正直なところ。返信が来ないのは実力のせいじゃなく、単純に相手の体制の問題が多い。数を打つことが大事です。
探す場所はどこか|5つのルートを比較する


海外メーカーを発掘するルートは大きく5つあります。
それぞれ「手軽さ」と「独自性の高さ」が全然違うので、自分のフェーズに合ったものを選ぶのがポイントです。
| ルート | 特徴 | 独自性 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| Alibaba / Made-in-China | 中国メーカーに特化した仕入れサイト。使いやすいが競合も多い | 低め | 低 |
| 海外展示会(トレードショー) | 直接メーカーと話せる。未上陸商品を最速で見つけられる | 高い | 高 |
| クラウドファンディング(KS / IGG) | 新製品のトレンドをいち早くキャッチできる | 高い | 中 |
| Instagram / TikTok検索 | バズっている商品のブランドを逆引きで探す | 中 | 低 |
| eBay / Etsy / Amazon.com | 海外で売れている商品からメーカーを特定する | 中 | 低〜中 |
個人的に、クラウドファンディングとSNS検索の組み合わせが一番コスパが良いと感じています。
費用はほぼゼロで、トレンドの一歩手前にいる商品を見つけやすい。



展示会って個人でも参加できるんでしょうか?



展示会は法人でなくても参加できるものが多いです。ただし「バイヤー」として参加する体裁が必要な場合もあるので、名刺くらいは準備しておくと安心。
クラウドファンディングで「まだ誰も代理店になっていない」商品を見つける方法


KickstarterとIndiegogoは、日本未上陸の商品を探す最強のデータベースです。
リリースされたばかり、あるいはまだ量産前のプロダクトを、世界で一番早く発見できる場所だからです。
調べ方はシンプルで、カテゴリ別に「Most funded(資金調達額が多い順)」や「Trending(急上昇中)」でフィルタリングするだけ。
5,000ドル以上の調達に成功しているプロジェクトは、一定の市場需要があると判断できる目安になります。
見つけたら、プロジェクトページのCreator情報からメーカーや開発者に直接コンタクトできます。
「日本市場での独占販売権に興味があります」という一文だけで、交渉のドアが開くことも。
特に欧米の小規模メーカーは、日本市場へのアクセスを本気で探していることが多く、思ったより前向きな返答が返ってきます。
クラウドファンディングで見つけた商品を日本で展開するモデルについては、海外メーカーの日本代理店になる契約までの流れも参考にしてみてください。


こうした海外市場の調査やWebビジネスの組み立て方を体系的に学びたい方には、僕がやっているWE BUILDというプログラムで学べる内容が参考になると思います。
副業・スモールビジネスをゼロから組み立てる実践的な教育プログラムです。
WE BUILDを見る →SNSで「バズっている商品のメーカー」を逆引きする具体的なやり方
InstagramやTikTokで「あ、これ面白い」と思った商品を見つけたら、そのままメーカーを特定できます。
手順はシンプルです。
- 商品名や特徴的なキーワードで画像検索・動画検索する
- ブランド名やタグが見つかったら、そのブランドの公式サイトへ
- 公式サイトの「Contact」や「Wholesale / Distributor」ページからコンタクト
- 日本での展開に興味があるかを英語でシンプルに打診する
ポイントは「Wholesaler情報」を探すこと。
多くの海外ブランドは、卸売(ホールセール)や代理店向けの問い合わせページを別に用意しています。
そこに連絡すると、一般の消費者向けではなくビジネス向けの対応をしてもらえます。
TikTokで数百万再生されているガジェットや雑貨が、日本では全くの無名というケースは今もザラにあります。
これは逆に言えば、先手を打てるチャンスが山ほど残っているということです。



英語が苦手でもコンタクトできますか…?



英語メールはテンプレを一度作れば使い回せます。「I’m interested in becoming a distributor in Japan. Could you share your wholesale terms?」この一文で十分通じます。翻訳ツールで磨けばOK。
Alibaba・Made-in-Chinaの「正しい使い方」と落とし穴
AlibabaやMade-in-Chinaは「安い仕入れ先を探すサイト」というイメージが強いですが、実はオリジナル商品を開発するOEMパートナーを見つける場所としても機能します。
問題は、検索結果の上位に出てくるメーカーほど、すでに多くの日本人バイヤーとも取引しているという現実です。
つまり「独自性」が出しにくい。
僕がAlibaba系を使うとしたら、以下の用途に絞ります。
| 用途 | 向き・不向き |
|---|---|
| 既製品の仕入れ(転売目的) | 競合が多く差別化しにくい。価格競争に巻き込まれやすい |
| OEM(自社ロゴ・パッケージのカスタム) | MOQさえ交渉できれば有効。独自性は出せる |
| ODM(メーカーが設計した商品を仕入れる) | 品質のばらつきに注意が必要。サンプル確認は必須 |
| 素材・部品の調達 | コスト削減目的なら合理的な選択肢 |
Alibabaで見つけた商品をそのまま転売する「コピー品ビジネス」と、オリジナルを作る「OEMビジネス」は全く別物です。
混同すると利益構造もリスクも見誤ります。
なお、輸入総代理モデルの収益性については輸入総代理ビジネスが今更儲からない理由という記事でも正直に書いています。
あわせて確認しておくことをおすすめします。



OEMって最低何個から発注できるんでしょう?



中国メーカーのMOQ(最低発注数量)は交渉次第で下げられることが多い。最初から「100個だと在庫リスクが高い」と正直に伝えると、サンプル数十個から話を進めてくれるメーカーも少なくありません。
海外展示会|コストはかかるが「誰も知らない商品」を最速で見つける場所


海外のトレードショー(展示会)は、個人や小規模事業者でも参加できます。
代表的なものをジャンル別に整理してみました。
| 展示会名 | 開催地 | ジャンル | 時期(目安) |
|---|---|---|---|
| CES | 米・ラスベガス | 家電・テック | 1月 |
| Ambiente | 独・フランクフルト | 生活雑貨・インテリア | 2月 |
| Toy Fair NY | 米・ニューヨーク | 玩具・ゲーム | 2月 |
| Natural Products Expo | 米・アナハイム | 健康食品・オーガニック | 3月 |
| Canton Fair | 中国・広州 | 製造全般 | 4月・10月 |
渡航費・宿泊費を含めると1回あたり20〜50万円程度のコストがかかりますが、それだけの価値はあります。
展示会の現場では、まだウェブに情報が出ていない試作品や新ラインを直接触れる機会があり、その場で「日本での取り扱いに興味がある」と伝えることで、メーカーの担当者と直接関係を築けます。
これは名前も顔もわからないメールアドレスへの問い合わせとは、信頼構築のスピードが全然違います。
メーカーに最初のメールを送るときに使えるテンプレと注意点
初コンタクトで最も失敗しやすいのは、いきなり「安くして」「たくさん買うから」という話を持ち込むことです。
相手から見ると「信頼できないバイヤー」にしか映りません。
最初のメールで伝えるべきことは3点だけに絞るのがポイントです。
- 自分が誰か(会社名または個人名・事業の簡単な説明)
- なぜその商品に興味を持ったか(具体的に触れると信頼感が上がる)
- 次のステップとして何をしたいか(サンプルの入手・Zoom面談など)
英語テンプレの例としては、「My name is [Name] and I run an e-commerce business in Japan. I came across your product [Product Name] and I’m very interested in becoming your distributor in Japan. Could we arrange a quick call or could you send me information about your wholesale program?」程度で十分です。
長文で熱意を伝えようとするより、短くて読みやすい英文の方が返信率が上がります。
メーカーとの交渉が進んだあとの「独占販売権」の話については、独占販売権とは?海外メーカーと契約するときのポイントで詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。


「英語でのメーカー交渉」「海外商品の販路設計」など、スモールビジネス全体の組み立て方を学びたい方は、WE BUILDというプログラムでも扱っている内容です。
WE BUILDを見る →「見つけただけで終わる」人と「ビジネスにできる」人の差はここにある
海外メーカーの探し方を教えると、多くの人が「商品を見つけること」自体に満足してしまいます。
でも正直に言うと、見つけること自体は手順を踏めば誰でもできます。
差がつくのは、見つけた後の動き方です。
具体的には次の2点で大きく分かれます。
| フェーズ | 止まる人 | 進む人 |
|---|---|---|
| 商品発見後 | 「いい商品だな」で終わる。リサーチを続ける | すぐにメーカーへコンタクトメールを送る |
| 返信なし・断られた後 | 「やっぱり難しい」と諦める | 別のメーカー候補に同じメールを送り続ける |
| サンプル入手後 | 「よし、これで仕入れよう」と大量発注する | 少量テスト販売で市場の反応を確認してから動く |
輸入ビジネスで失敗する人の多くは、テスト販売を飛ばして大量仕入れをするパターンです。
サンプル段階で良かった商品が、実際に販売してみると全然売れなかったというのはよくある話。
最初はできるだけ小さく始めることをおすすめします。
中国輸入ビジネスとeBay輸出の比較については中国輸入×国内転売vseBay輸出|利益率・リスクの違いも参考になります。



テスト販売って、具体的にどのくらいの個数から始めればいいんでしょう?



最初は10〜30個程度から始めるのが現実的。「売れるかどうかわからない」状態で100個以上仕入れるのは、経験者でもリスクが高い。まず売れる感触を掴んでから増やす、これが鉄則です。
こんな人には向いている、こんな人はやめておいた方がいい
海外メーカー開拓は、正直「誰でもすぐ稼げる」ビジネスではありません。
向き・不向きがはっきり出る領域です。
| 向いている人 | やめておいた方がいい人 |
|---|---|
| リサーチを楽しめる・飽きない | すぐに結果を求める・短期志向 |
| 英語メールに抵抗がない(完璧でなくてよい) | 英語を一切使いたくない |
| 断られてもめげずに数を打てる | 一度断られると諦めやすい |
| 在庫リスクを管理しながら動ける | 余剰資金がほぼゼロの状態 |
| ニッチな商品・カルチャーに詳しい | 「何でもいいから売れるものを」という発想 |
逆に言えば、特定のジャンルに詳しい人は圧倒的に有利です。
アウトドア好き・ペット好き・フィットネス好きなど、「自分が欲しいと思える商品を探す」感覚でリサーチできる人は、選球眼が全然違います。
海外メーカー探し〜コンタクト〜テスト販売までのステップ


全体の流れを整理すると、以下のステップになります。
焦らず順番に進めることが大事です。
よくある質問
海外メーカー探しについて、よく聞かれる質問をまとめました。
英語が苦手でも海外メーカーに連絡できますか?
できます。初回メールはテンプレを使えばOKで、翻訳ツールで確認すれば十分通じます。完璧な英語より、シンプルで用件が明確な文章の方が返信率は上がります。
個人(フリーランス・副業)でも代理店契約を結べますか?
結べるケースは多いです。特に小規模なメーカーや新興ブランドは、法人格よりも「日本で本気で売ってくれるか」を重視する傾向があります。名刺代わりになる自己紹介資料があると交渉がスムーズです。
中国以外の国のメーカーも探せますか?
もちろんです。欧米・北欧・東南アジアのメーカーをKickstarterやInstagram経由で見つける人も増えています。むしろ中国以外のメーカーは競合が少なく、独自性を出しやすいメリットがあります。
最初の発注でどのくらいの資金が必要ですか?
サンプル費用と小ロット発注を合わせて、最初は3〜10万円程度から始められるケースが多いです。いきなり大量発注せず、テスト販売を経てから規模を拡大するのが基本的な考え方です。
独占販売権はどのタイミングで交渉すればいいですか?
初回コンタクトで「独占権が欲しい」と言うのは早すぎます。まずサンプル入手・テスト販売で実績を作り、販売実績を示せる段階になってから改めて交渉するのが現実的です。
まとめ|探し方を知ることが、競合ゼロのポジションへの入口


「日本未上陸の商品を見つける」というのは、聞くと難しそうですが、やってみると手順はシンプルです。
クラウドファンディングを定期的にチェックして、面白いと思ったブランドに英語でメールを送る。
それだけで始まります。
ただし、見つける努力よりも「見つけた後に動く」実行力の方が100倍大事です。
リサーチに時間をかけすぎて行動が遅くなるのが一番もったいない。
海外メーカーとの契約に進んだ際の実務については、独占販売権とは?海外メーカーと契約するときのポイントや海外メーカーの日本代理店になる契約までの流れもあわせて読んでみてください。
契約まわりの実務が整理できると、交渉の解像度がぐっと上がります。
「転売は飽和している」と感じているなら、探す場所を変えてみることが一番の突破口になるはずです。



「日本未上陸の商品を探す」というより「まだ誰も気づいていないニーズを探す」という感覚に近い。その感覚が持てると、リサーチが義務じゃなくて楽しくなってきます。











