
ナリ
東京を拠点に、スモールビジネスを複数運営しています。サラリーマン時代に副業からビジネスを始め、その後独立。eBay輸出歴10年以上・最高月商1,300万円。
eBay輸出だけでなく、中国輸入・卸販売、自社EC、複数のオウンドメディア運営、リユース店舗の運営、実店舗ビジネスなど、さまざまな事業をゼロから立ち上げてきました。事業売却(M&A)は3回以上経験しています。
ナリブログでは、こうした実際の経験をもとに、eBay輸出・副業・スモールビジネスのリアルな情報を発信しています。
eBayで売れ残った日本のあの商品、Shopeeでは即日SOLDになっていた

正直、最初に聞いたとき「そんなわけないだろ」と思いました。
eBayで何ヶ月も売れ残っていた日本のドラッグストアコスメや調味料が、Shopeeに出品してから数日で完売している——そういう声が、ここ最近のコンサル生から複数上がってきたんです。
気になったので調べてみたら、これが単なるまぐれじゃなかった。
台湾・シンガポール・マレーシアという東南アジア・アジア3市場には、eBayとは全然違う「買われ方の文化」があって、そこに日本の生活雑貨やコスメ・食品がドンピシャでハマっているようでした。
この記事では、3市場それぞれの売れ筋ジャンルと価格帯を比較しながら、「なぜそうなるのか」の構造的な理由を整理してみます。
秘書eBayとShopeeってそんなに売れ方が違うんですか?



プラットフォームが変わると「誰が買うか」が根本から変わります。eBayは希少性ドリブン、Shopeeは日常消費ドリブン。この違いを理解するだけで仕入れの判断基準がガラッと変わると思っています。
3市場をひと目で比較|数字で見るShopeeのポテンシャル


まず全体像を掴んでおきましょう。
3市場のざっくりした規模感と日本商品に対する需要感を数字で整理しました。
もちろんこれはあくまで目安ですが、「どの市場を最初に狙うか」を考える出発点になると思います。



シンガポールって市場は小さくないですか?人口600万人くらいですよね。



人口は少ないですが、一人当たりの購買力と日本ブランドへの信頼度が群を抜いています。小さい市場=薄利ではなく、小さい市場=高単価・高回転という構図になりやすいのがシンガポールの面白いところです。
台湾・シンガポール・マレーシア、3市場の売れ筋を並べてみた


市場ごとに「何が売れるか」は思ったより違います。
調べてみると、同じ日本の商品でも市場によって売れるジャンルと価格帯がかなりズレていることがわかりました。
以下にまとめます。
| 市場 | 売れ筋ジャンル(TOP3) | 売れやすい価格帯(現地通貨換算目安) | 特徴・傾向 |
|---|---|---|---|
| 台湾 | スキンケア・ヘアケア・調味料・文具 | 300〜900台湾ドル(約1,400〜4,200円相当) | 日本語パッケージのまま売れる。リピート購入率が高い |
| シンガポール | コスメ(日本有名ブランド)・サプリ・調理家電小物 | 15〜50シンガポールドル(約1,700〜5,800円相当) | 高単価帯が通りやすい。英語対応が必須だが信頼度は高い |
| マレーシア | 生活雑貨・洗剤・ボディケア・お菓子・インスタント食品 | 20〜80リンギット(約700〜2,800円相当) | 単価は低めだが回転が速い。セット売りと相性が良い |
台湾は「ちょっとプレミアムな日用品」、シンガポールは「本物志向の美容品」、マレーシアは「安定した消耗品」——こんなイメージで棲み分けが起きているようです。
「日本語パッケージのまま売れる」というeBayにはない強み


eBayでは「英語表記がない=売れない」が半ば常識ですが、Shopeeの台湾市場では日本語パッケージのままが「本物の証明」になっています。
これは調べてみて正直驚きました。
台湾では日本の文化・ドラマ・SNSの影響が強く、「日本語が読めなくても日本語パッケージの商品を買いたい」という購買行動が定着しているそうです。
つまり、eBayで「英語説明がなくて売れない」と判断して諦めていた商品が、台湾Shopeeではそのままの状態が強みになる可能性があります。
マレーシアでも同様の傾向があり、「JAPAN」「日本製」という表記自体が品質保証として機能している市場があるようです。
僕が粗利の重要性について書いた記事でも触れましたが、売れる商品を変えるより「売れる市場を変える」ほうが、粗利改善の近道になることがあります。
これはまさにその典型例だと思います。



コンサル生の中にも「英語の商品説明が苦手でeBayで伸び悩んでいた」という方が複数いて、そういう方がShopeeに切り替えたら手応えを感じた、という話を聞いています。言語ハードルが下がるのは地味に大きいです。
なぜeBayで売れ残るものがShopeeで高回転になるのか——構造的な理由


一言で言うと、「探している商品の種類」が市場によってまるで違うからです。
eBayの主力バイヤー(買い手)は、希少品・廃番品・コレクターアイテムを世界中から探しています。
日本の普通のドラッグストアで売っている洗顔料や調味料は「どこにでもある消耗品」なので、わざわざ高い送料を払って輸入する動機が薄い。
一方、Shopeeのアジア3市場では事情が違います。
- 日本製品は現地でも入手できるが、品揃えに限りがある
- 「本国版・正規版」を手軽に買えるルートとしてShopeeが機能している
- 近距離輸送なので送料が安く、消耗品でも利益が出やすい
- リピート注文が発生しやすく、固定客がつきやすい
eBayで伸び悩んでいるセラーの方は、「仕入れを変える」より先に「出品先を変えてみる」という発想がもっとあっていいと思っています。
マルチプラットフォーム展開については凍結リスクの管理も重要で、複数アカウント運用のリスクと安全策についての記事も参考にしてみてください。



送料が安いって、具体的にどのくらい違うんでしょうか?



日本→台湾の小型荷物はEMSや国際eパケットで数百円〜千円台のことが多く、日本→米国と比べるとかなり安い印象です。もちろん重量や業者によって変わるので一概には言えませんが、消耗品の採算ラインに乗りやすくなるのは確かだと思います。
3市場で「ハマらなかった」ときのよくある失敗パターン
「Shopeeなら何でも売れる」という話ではありません。
以下はナリが一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際に聞こえてきた声のパターンをまとめました。
eBayで売れてたゲーム周辺機器を出してみたけど全然動かなかった。Shopeeはコレクター系より日常品の市場だと後から気づきました。商品カテゴリを選び直したら回転しました。
英語対応が必要と知らずに日本語のみの商品説明で出品してしまい、最初の1ヶ月まったく売れなかった。シンガポールは英語説明が必須だと痛感しました。
単価が安い商品で始めたら、送料込みで計算したら全然利益が出なかった。セット売りにしてから採算が合うようになった。1品単品では厳しいですね。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
この3市場、どこから始めるべきか——eBayセラー目線での本音


個人的には、eBay輸出を既にやっている人が最初に試すなら台湾がいちばん入りやすいと思っています。
理由はシンプルで、日本語パッケージがそのまま使えて、文化的な親和性も高く、すでにeBayで扱っている日用品系の在庫がそのまま試せるケースが多いからです。
シンガポールは高単価が狙えますが英語対応が必要で、eBayでの英語リスティング作成に慣れている人向けです。
マレーシアは回転重視の戦略に向いていますが、セット構成や価格設定の工夫がないと薄利になりやすい。
| 市場 | eBay経験者にとっての参入難易度 | 最初に向いている商品 |
|---|---|---|
| 台湾 | 低め(日本語対応OK・文化親和性高) | スキンケア・調味料・文具 |
| シンガポール | 中(英語必須・ブランド力重要) | 日本有名コスメ・サプリ |
| マレーシア | 中(価格設計が肝) | 洗剤・お菓子・セット売り生活雑貨 |
「どれか1つ試す」なら台湾から始めて感触を掴み、手応えが出たらシンガポールやマレーシアに広げていくのが無難な進め方だと思います。
なお、eBay輸出がオワコンかどうかを考察した記事でも書きましたが、1つのプラットフォームに依存しないことが長期的な安定につながります。
Shopee展開はその分散戦略としても有効です。



これは完全に個人的な見解なので、ご自身の在庫・得意ジャンルに合わせて判断してください。ただ「eBayだけで戦い続ける」のがしんどくなってきた方には、アジア市場の開拓は本当におすすめしたいです。
Shopee輸出を始める4ステップ——eBayセラーが最短で動くには


eBayをすでにやっている人なら、商品知識・梱包・発送の基礎はある程度持っているはずです。
ゼロからではなく、「移植」するイメージで動けます。



eBayとShopeeで在庫を共有してもいいんでしょうか?



在庫の共有自体は問題ありませんが、二重販売にならないよう在庫管理は慎重に。eBayで売れたのにShopeeの注文をキャンセルできない、という状況になると評価に響きます。管理の仕組みを先に決めておくことをおすすめします。
よくある質問
Shopee輸出についてよく聞かれる質問をまとめました。
eBay輸出と並行してShopeeも運営できますか?
できます。ただし在庫管理を一元化しないと二重販売のリスクがあります。最初は在庫を明確に分けた状態で始めるのが無難です。
Shopeeで日本語のまま出品していいですか?
市場によります。台湾は日本語でも売れやすいですが、シンガポールは英語対応が必要です。マレーシアはマレー語・英語が基本です。
どのジャンルから始めるのがリスクが少ないですか?
スキンケアや調味料など、もともと日本のドラッグストアやスーパーで安く仕入れられる消耗品から試すのがリスクが少ないと思います。
Shopeeの手数料はeBayと比べてどうですか?
市場・カテゴリによって異なりますが、一般的にはeBayより手数料が低めと言われています。ただし変動があるので最新情報はShopee公式で確認してください。
食品は輸出できますか?
可能な場合もありますが、市場ごとに輸入規制・成分表示の要件が異なります。特に加工食品は事前に規制を調べてから出品することをおすすめします。
まとめ|eBayで詰まったら、まずアジア3市場を覗いてみてほしい
調べてみて一番感じたのは、「売れない商品」と「売れない市場の組み合わせ」は別物だ、ということです。
eBayで売れ残っている日本の生活雑貨・コスメ・食品は、必ずしも「売れない商品」ではありません。
単に、「その商品が評価される市場に出ていない」だけのケースが多い。
台湾・シンガポール・マレーシアの3市場は、日本製品への信頼と需要が高く、eBay輸出の経験がそのまま活かせる余地があります。
特に台湾は参入ハードルが低く、eBayで動かない在庫の「実験場」として使うだけでも価値があると思っています。
転売から一歩踏み出すための考え方でも書きましたが、プラットフォームを変えることはビジネスの幅を広げる第一歩です。
eBay一本に絞らず、アジア市場も視野に入れてみてください。



「新しいプラットフォームを始めるのが怖い」という気持ちはよくわかります。でも既にeBayで出品・発送・クレーム対応の経験がある人なら、Shopeeへの移植は思ったより難しくないはずです。まず台湾で10品だけ試してみる、それだけでいいと思います。













