
ナリ
東京を拠点に、スモールビジネスを複数運営しています。サラリーマン時代に副業からビジネスを始め、その後独立。eBay輸出歴10年以上・最高月商1,300万円。
eBay輸出だけでなく、中国輸入・卸販売、自社EC、複数のオウンドメディア運営、リユース店舗の運営、実店舗ビジネスなど、さまざまな事業をゼロから立ち上げてきました。事業売却(M&A)は3回以上経験しています。
ナリブログでは、こうした実際の経験をもとに、eBay輸出・副業・スモールビジネスのリアルな情報を発信しています。
①古物営業法の規制強化
eBay輸出をしている方のほとんどは、メルカリ・ヤフオク・Amazon・ラクマ・その他のECサイトで仕入れをしているケースが多いと思います。
しかしながら、これらからの仕入れは本来、古物営業法的に違法となります。
理由は、本人確認作業や古物台帳への記帳ができないからです。
「CDなど一定品目で1万円以下なら大丈夫」といった主張も見かけますが、未成年でないかの確認は必須です。
結局、古物許可証を持つきちんとした業者から仕入れない限りは、違法になる確率が高いです。
近年では、業界大手の元社長がメルカリ仕入れで逮捕された事例もあります。
「自分は大丈夫だろう」と他人事に感じている方も多いと思いますが、来るときは突然です。
自分の身はしっかり自分で守りましょう。
秘書フリマサイトからの仕入れって、そんなにリスクがあるんですね…!



逮捕事例もあるくらいなので、「まあいいか」で続けるのは正直怖いですよ。知らなかったでは済まされない部分なので、ここは早めに整理しておいてほしいです。
②インボイス制度の影響
インボイス事業者でない仕入れ先がメインになると、消費税還付・仕入れ税額控除がどんどん受けにくくなっていきます。
現在は古物商特例(古物商が中古品を仕入れた際に帳簿の保存だけで仕入れ税額控除を受けられる特例)がありますが、これも古物台帳に記帳・保存することが条件です。
フリマサイトからの仕入れでは、その条件を満たすことができません。
経過措置を活用することで、まだ一定の消費税控除を受けられるケースもあります。
しかし今後フリマサイトからの仕入れが続くと、消費税還付が受けられないだけでなく、仕入れ税額控除も受けられない、いわば消費税を多く支払い続ける状態(課税事業者)になっていきます。
③送料が安くなる気配はない
2020年以降、物流状況はガラッと変わってしまいました。
それから数年が経過した今も、コロナ前と比べて送料は圧倒的に高い水準のままです。
残念ながら、近い将来に大きく下がる気配はなく、高い送料を前提とした利益計算が引き続き必要です。
④円安の追い風はいつまで続くのか?
円安が続いている間は、輸出業者にとって大きな追い風です。
現時点では、eBayに取り組む最大のメリットのひとつがこの為替環境だと思っています。
ただし、為替相場はいつ動くかわかりません。
円安頼みで利益を出している構造だと、相場が変わった瞬間に一気に苦しくなるリスクもあります。
追い風のうちに、利益率や仕入れ構造をしっかり固めておくことが大切です。
⑤競合は更に増える
コロナ禍あたりから、僕のところへの相談も明らかに増えています。
それだけeBay参入者が増えているということです。
たとえば日本人セラーが5,000人いれば、全員がほぼ同じネット仕入れをしているため、仕入れ先が丸被りする現象が起きます。
さらに、コンサルやスクールが一度に30〜100人規模で参入者を集め、その都度マーケットが崩壊。
無在庫販売で誰も利益が出ないような状況が、ここ数年ずっと続いています。
それでも利益を出せている方には、共通した傾向があります。
- 消費税還付を活用し、売上ベースで運用している
- ニッチなジャンルに特化して、そこそこの売上を継続している
- 卸業者・現場仕入れ・横のつながりなど、普通の転売より仕入れコストが圧倒的に安いルートを持っている



仕入れ先が被るって、かなり深刻な問題ですよね…



そうなんですよ。だからこそ「ネット仕入れ一本」から早めに脱却することが、長く続けるための鍵だと思っています。
理想的な形は?
理想的な形は、古物営業法とインボイス制度をきちんと守り、しっかり商売をしていくことだと思います。
eBayでもちゃんと商売されている会社であれば、買取をおこない、法律的にも問題のない方法で輸出して利益を出しています。
副業程度であれば、いろいろ無視して進めてしまう方も多いでしょう。
しかし今後は、
- 古物営業法・インボイス制度をしっかり理解する
- 卸業者や古物商から仕入れるルートを確保する
- 先を見据えて計画的に事業を組み立てる
こうした姿勢が、eBay輸出を続けていくうえで求められるようになると思います。
また、eBayだけに注力しすぎず、国内で売れるものはしっかり国内で売るという分散した販売力が、今後はますます重要になってくると予想しています。













