私は、現在ebay輸出歴8年目、国内中古販売、複数リユース店舗を展開している泥臭い古物商です。
そんなebay歴も中途半端に長い私が、今後のebay輸出の展望を勝手に考えてみました。
①古物営業法の規制強化
ebay輸出をしているほとんどの人は、『メルカリ・ヤフオク・アマゾン・ラクマ・その他のECサイト』で仕入れをしている人が多いと思います。
しかしながらこれらからの仕入れは本来、古物営業法的に違法となります。
なぜなら本人確認作業や、古物台帳への記帳ができないからです。
CDとか以外で、一万円以下なら大丈夫!といったわけのわからない主張も見ますが。それでも未成年ではないか確認は必須なので、結局古物許可証をもっているようなちゃんとした業者から仕入れない限りは違法になる確率が高いんです。
近年ですと、業界大手の元社長がメルカリ仕入れで逮捕されている事例もあります。
大丈夫だろうと他人事の方も多いと思いますが、来るときは突然ですからね。
自分の身はしっかり自分で守りましょう!
②インボイス制度の影響
インボイス事業者でない仕入れがメインとなれば、消費税還付も非常に受けづらくなっていきます。
現在は古物商特例がありますが、これも古物台帳に記帳して保存することが条件ですので、フリマサイトからの仕入れはそれを満たすことができません。
経過措置を使うことでまだ消費税控除は受けやすいのかもしれません。
ですが、今後フリマサイトからの仕入れは、今後消費税還付が受けられないに限らず、仕入れ税額控除も受けれない、いわば消費税を沢山支払うような状態(課税事業者)になります。
③送料が安くなる気配はない
2020年に送料など、物流状況もガラッと変わってしまったのですが、4年経過した今でも、コロナ前と比較して圧倒的に送料が高くなっています。
④円安の追い風はいつまで続くのか?
円安が続いているのは、輸出業者にとっても追い風です。
このあたりは今のところ一番ebayをやることにメリットがあると思います。
⑤競合は更に増える
私のところにもコロナ禍からかなり相談が増えていますが、明らかにebayの参入者が増えています。
例えば、5000人日本人セラーがいたら、全員ネット仕入れしているようなものなので、仕入れ先がめちゃくちゃ被る現象が起きています。
それに加えてどこかのコンサルやスクールが一気に30人・50人・100人とか一気に集めて、またそこでマーケットが崩壊して無在庫販売で誰も利益がでないみたいな状況がここ数年ずっと続いています。
それでも利益を出せる人は、消費税還付だよりで売上に指針を置いて運用したり、かなりニッチなジャンルでそこそこの売上を出せるように継続したり、卸業者や、現場での仕入れ・または横のつながりなんかで、『そもそも普通の転売している人』よりは仕入れコストが圧倒的に安い傾向が強いです。
理想的な形は?
理想的な形は、
- 古物営業法
- インボイス制度
これら法律や制度を守り、しっかり商売をしていくことだと思います。
ebayでもちゃんと商売されている会社でしたら、買取をしたり、法律的にも問題ない方法で、輸出をして利益を出しています。
副業程度でしたら、いろいろ無視してやる人も多いでしょうが、今後は古物営業法やインボイス制度の事はしっかり考えて、卸で仕入れたり、古物商から仕入れをしたり、先の事を考えて計画的に事業していくことがebayには求められるのかもしれません。
または、ebayだけに注力しすぎず、国内で売れるものはしっかり国内で売る分散した販売力が今後は重要になってくると予想します。