eBay輸出をしていて、避けては通れないものの1つが「梱包」です。
自分が出品していた商品が売れると嬉しいですよね。
しかし、いざ梱包!となると何が必要なのか、どうやって梱包すればいいのか分からないこともあるかと思います。
特に海外では荷物を雑に扱われることが多く、国内向けの梱包方法ではいずれは破損を免れません。
ここでは海外向けの梱包の手順、そして揃えるべき必要最低限の資材や道具を紹介していきます。
1.eBay輸出における梱包の手順
海外発送では、荷物の大きさと重さで送料が決定します。
また、日本国内とは違い、荷物の扱いは想像を超えるほど乱暴です。
ポーイと無慈悲に放り投げられることが常なので、それに耐え抜く事ができる梱包をしなければなりません。
以上を踏まえた上で、重要なのは次の3点です。
- 商品が壊れないように梱包する
- 総重量を軽くする
- なるべくコンパクトに収める
これらを常に念頭に置いて作業しましょう。
梱包の流れは大きく分けてこの3つです。
- 1. 商品を緩衝材(プチプチ)で包む
- 2. 固定し、ダンボールや宅配袋に入れる
- 3.送り状を印刷しパウチに入れ、貼り付ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1.商品を緩衝材(プチプチ)で包む
商品をOPP袋などに入れて水濡れ対策をした上で、必要な場合は緩衝材(プチプチ)を巻きます。
壊れ物(ガラス、陶器、機械類など)は、全体に2〜3重ほどプチプチを巻き付け、その中でも特に脆そうな部分を更にダンボール(適度な大きさに切ったもの)で補強することで、強度が増して破損リスクを下げることができます。
壊れにくいもの(布製品など)は、緩衝材なしでOPP袋に入れるだけでOKです。
1-2.固定し、ダンボールや宅配袋に入れる
商品がダンボールや宅配袋の中で動き回ることがないよう、テープで固定します。
ダンボール発送の場合は、商品を中に入れてその上から十字をかくようにテープを留め、隙間にエアークッションや紙などを入れるといいでしょう。
小さくて壊れやすいものを袋で発送する場合は、プチプチとダンボールで商品を補強した上で、折れにくい厚紙などにテープで貼り付けて固定するとさらに安心です。
この時、養生テープやマスキングテープなど、剥がれやすいテープの使用は厳禁です。
バイヤーさんのところに届くまでに剥がれてしまい、固定の意味を成さないかもしれません。
また、ダンボールを閉じるときは「辺という辺をすべてテープで補強し、さらにH字貼り」をしましょう。H字貼りについては日本郵便のHPにも記載があります。
https://www.post.japanpost.jp/int/ems/ryugaku/know/anzen.html
もしも商品が既製の箱の中で動いてしまうようなら(フィギュアや小物などは固定されていないこともあります)、バイヤーさんに確認を取った上で一度開封し、隙間に緩衝材を入れることで破損リスクを更に軽減できます。
1-3.送り状を印刷しパウチに入れ、貼り付ける
梱包し終えたら、一度軽く振って商品が中で動かないか確認します。
OKなら重さを量り、送り状を印刷します。
それをパウチ(作成した送り状を荷物に貼り付けするための袋です)に入れ、ダンボールや宅配袋にしっかりと貼り付けて完成です。
国際郵便は先程も述べたように、荷物の大きさと重さで送料が決まります。
1グラム違うだけで送料が変わってくることもあるので、梱包作業中に重さを随時確認して、削減できる部分は削減するといいでしょう。(ダンボールのフラップ部分や緩衝材の削減など)
しかし、そのために梱包の強度が下がっては元も子もありません。
破損してバイヤーさんのもとに届いてしまった結果、クレーム、全額返金…とならないためにも、重さの調整には注意を払いましょう。
2.これだけは揃えよう!梱包作業で必要な道具・資材10選
これで海外発送の梱包方法の基礎はお分かりいただけたかと思います。
ここからは、梱包作業するにあたって必要なものを10点ご紹介します。
- カッターナイフ・ハサミ・カッターマット
- 緩衝材
- OPP袋
- ビニールテープ(OPPテープ)・セロハンテープ&テープカッター
- 宅配ビニール袋
- 封筒
- ダンボール
- メジャー
- デジタルはかり
- プリンター・インク・印刷用紙
では、それぞれ説明していきます。
①カッターナイフ・ハサミ・カッターマット
特にカッターはダンボールを切るのに非常によく使います。
100均にも売ってはいますが、筆者の経験上すぐに切れなくなってしまいます。
地味にストレスなので、カッターもハサミも切れ味の良い、しっかりしたものを選びましょう。
カッターマットもかならず使うので一緒に用意します。
余談ですが、ここで便利な道具を1点紹介します
これで、商品の大きさに合わせてダンボールの高さを簡単に変更することができます。カッターで跡をつけて折り曲げることも可能ですが、難しくて時間もかかり、見た目もあまりよくありません。梱包をしていく中で必要性を感じたら導入してもいいでしょう。
②緩衝材
特にプチプチとエアークッションの利用頻度が高いです。
筆者はロール状のプチプチをネットで購入していましたが、結構大きくて場所をとります。
実際の大きさを確認したい場合は、ホームセンターなどで実物を見て購入も可能です。
また、インターネットで買い物をしたときに使われていた緩衝材を捨てずにとっておくと、資材の経費削減にもなるのでおすすめです。
③OPP袋
商品を水濡れや汚れから守るために使用します。扱う商品に合わせた大きさのものを用意しましょう。こちらは100均のもので十分です。
発送数が増えてきたら、インターネットでまとめ買いするのがお得です。
封かんテープがないものを利用する場合、袋を閉じる際にマスキングテープを利用することは避けましょう。粘着力が弱いため、輸送中に剥がれてしまいます。
④ビニールテープ(OPPテープ)・セロハンテープ&テープカッター
梱包テープにもクラフトテープや布テープなど、様々な種類がありますよね。
その中でもおすすめなのがOPPテープとセロハンテープです。
OPPテープは強度が一番強くて軽く、かつクラフトテープと違って重ね貼りができます。
しかし、手で切れないというデメリットもあるため、テープカッターもセットで用意しましょう。手軽さが全然違います。
また、袋や緩衝材をとめるためのセロハンテープも必要です。これはOPPテープと違って手で切れますが、効率や見た目のためにも同じくテープカッターがある方がいいでしょう。
⑤宅配ビニール袋
ぬいぐるみや小物、書籍など、破損のリスクが比較的少ないものを梱包するときに利用します。封かんテープが付いているものを選ぶと作業効率がぐんと上がります。
私はコストを考え、はじめは封かんテープなしの宅配ビニール袋にOPPテープを使って自力で封をしていました。
しかし一度封かんテープ付きのものを使うと、その便利さから元の宅配袋には戻れませんでした。
また、ピンクやブルーの宅配袋も販売されています。目立つ色を使えば、発送先で紛失してしまう可能性がもしかしたら減るかもしれません。(信じられないことですが、配送先で荷物が紛失することもしょっちゅうあるのです。)
⑥封筒
紙封筒と、クッション封筒の2種類を用意しましょう。
紙封筒は破損の心配がない小物を入れることができます。
クッション封筒は中にプチプチがあらかじめ貼り付けてあるので、梱包の手間が省けます。
筆者は破損が怖かったため、クッション封筒を使うことが多かったです。
⑦ダンボール
ダンボールはインターネットやホームセンターで購入が可能です。
また、ご自身がインターネットで買い物をしたときに使われていたものを再利用してもOKです。その際、多少汚れたりしていても構いません。
メルカリで買い物をしたときに送られてくる箱資材(ゆうパケットや宅急便コンパクトなど)は使い勝手が良かったので、よくストックしていました。
eBayを始めたての頃は発送数もそこまで多くないため、急いでまとめ買いせずにこういったものを利用してもいいでしょう。
⑧メジャー
荷物やダンボールの3辺の長さを測るときに使います。
こちらは100均にあるもので十分です。
⑨デジタルはかり
正確な重さを把握することは、送料の把握に直結します。
1グラム単位で精密に量ることができるデジタルはかりを用意しましょう。
ちなみに私が利用していたのはこちらです。25Kgまで量ることが可能です。
- デジタルはかり
⑩プリンター・インク・印刷用紙
送り状を印刷するときに使います。すでに所持しているのなら、改めて用意しなくても大丈夫です。
もしプリンターを購入するなら、送り状は白黒でかまわないため、高性能である必要はありません。おすすめは印刷速度重視の「モノクロレーザープリンター」です。
ここで注意したいのが、インクやトナーは減るのが早いため、必ず予備を1つはストックしておくことです。
ランニングコストを考えて互換品やリサイクル品を利用してもいいでしょう。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
海外に向けた梱包において重要なことや必要な資材が、これで理解できたと思います。
慣れないうちは悩んだりして時間がかかりますが、数をこなすほど商品に見合った梱包を短時間でこなせる様になります。
送料の節約も大事ですが、それよりも大切なのは「商品が破損することなくバイヤーさんの手元に無事届くこと」です。忘れないようにしましょう!