
ナリ
東京を拠点に、スモールビジネスを複数運営しています。サラリーマン時代に副業からビジネスを始め、その後独立。eBay輸出歴10年以上・最高月商1,300万円。
eBay輸出だけでなく、中国輸入・卸販売、自社EC、複数のオウンドメディア運営、リユース店舗の運営、実店舗ビジネスなど、さまざまな事業をゼロから立ち上げてきました。事業売却(M&A)は3回以上経験しています。
ナリブログでは、こうした実際の経験をもとに、eBay輸出・副業・スモールビジネスのリアルな情報を発信しています。
サスペンドになりやすい要因
僕のブログ「ナリブログ」は2017年からeBay関連の情報を発信してきており、これまでに300件以上のサスペンド相談を承ってきました。
その経験をもとに、アカウントがサスペンドにならないための対策をシェアします。
まずサスペンドになる主な原因は以下の通りです。
- 新規アカウントでいきなり大量販売・大量購入をする
- eBayの出品禁止商品を出品する
- VeRO商品(企業の知的財産権を侵害する商品)を出品する
- 商標トロールの被害を受ける
- ケースオープン(バイヤーからのクレーム)が多発する
- 追跡番号なしの割合が3割以上ある
- 違反行為で多数の通報が入る
- その他eBayのポリシーに違反する
ここから、それぞれについてさらに詳しく解説していきます。
秘書サスペンドってそんなにいろいろな原因があるんですね…!どれが一番多いんですか?



相談件数でいうと、新規アカウントの焦りと、VeRO・禁止商品の出品が圧倒的に多いですね。どれも「知らなかった」で起きるのが怖いところです。
①新しいアカウントが注意すべき点はこちら


開設から3か月未満のアカウントは「疑われているアカウント」だと思っておいたほうがいいです。
eBayには1億人を超えるユーザーがいる分、悪質なユーザーも多く、eBay側は新しいアカウントの動きを特に厳しく監視しています。
アカウントを作ってすぐに2〜3品出品したり、2〜3個以上購入したりする行為はやめましょう。
作って1週間も経過していない段階では、海外の掲示板でもよく言われているように、まずは次のような「ならし運転」が有効です。
- いろいろな商品ページをクリックしてみる
- 買い物カゴに商品を入れてみる
最低でも2〜3日経過したら、試しに安い商品を1〜2個購入してみるのがおすすめです。
そこから
- 1〜2品、不用品を出品する
- 2〜3週間経過したらさらに多く出品する
という流れで進めていくのが安全です。
長く商売を続けたいなら、最初の3か月は焦らず慎重に有在庫販売で進めることが何より大切です。
なお、eBayのアカウントを複数運用する際の注意点についても別記事でまとめていますので、サブアカウントを検討している方は合わせてご覧ください。
②出品してはいけない商品をできるだけ把握しましょう
出品してはいけない商品は意外に多く、大きく3種類に分けられます。
1. eBayの出品禁止商品
eBayが規制している商品です。
特殊なものが多いですが、わかりやすい例ではポルノや武器類が挙げられます。
種類が非常に多いため、詳細は別記事をご参照ください。
2. VeRO商品(企業の権利を侵害する商品)
VeRO(Verified Rights Owner Program)とは、eBayが企業等の知的財産権を守るために出品商品を削除する仕組みのことです。
偽物の販売はもちろん、CASIOやタミヤなど一部の日本メーカー商品を出品しただけで削除対象になるケースもあります。
対象ブランド・商品は5,000件以上あり、警告が来ても出品を続けるとアカウント停止につながります。
3. 商標トロールに狙われる商品
商標トロール(特許の怪物)とは、簡単にいうと悪質な弁護士がeBayの売上を人質にして和解金を要求してくる事例のことです。
特定のジャンルの商品で被害が出やすいため、注意が必要です。
詳細は別記事でも解説しています。
③有在庫で中古品の売買は比較的安全?
300件以上の相談を受けてきた中で感じたのは、サスペンドになりにくい人は有在庫比率が高く、中古品の出品が多いという共通点があるということです。
わかりやすく整理するとこうなります。
- 無在庫でメーカーの写真を大量に使って出品しているセラー → サスペンドになりやすい
- 古物市場や買取店舗などで仕入れた商品をしっかり自分で撮影して出品しているセラー → サスペンドになりにくい
もちろん100%の法則ではありませんが、eBayはもともと中古品の売買プラットフォームとしてスタートしたサービスです。
中古・リサイクル品の売買は、メーカーの知的財産を侵害するリスクも低く、プラットフォームの趣旨にも合っているため、比較的安全に取り組みやすいと言えます。
④追跡番号はつけなきゃだめ?
追跡番号はできるだけつけることをおすすめします。
eBay自身も推奨しています。
経験上、追跡番号なしの商品比率が2〜3割を超えると、一時制限やサスペンドになりやすくなります。
小型・軽量品でコストを抑えたい気持ちはわかりますが、追跡番号の有無はアカウントの健全性に直結するため、できる限り追跡ありの配送方法を選ぶようにしましょう。
⑤ケースオープンは強制終了させてはダメ
ケースオープンとは、バイヤーがeBayを介してクレームを申請してくることです。
詳しい対処法は別記事で解説していますが、ここでは最低限押さえておくべき点をお伝えします。
ケースオープンは必ず期間内に解決してください。
1〜2週間放置してeBayから強制終了(強制返金)されると、defect(アカウントへの傷)が1つ付きます。
defectは3〜4つ溜まるとアカウントの状態が「Below Standard(ビロースタンダード)」になり、サスペンドにも影響しやすくなります。
難しく考えすぎず、バイヤーからクレームが入ったらなるべく早く解決する、これだけ覚えておけば大丈夫です。



defectって初めて聞きました。どのくらい溜まると危ないんですか?



3〜4つ溜まるとアカウントステータスが下がって、最終的にはサスペンドにもつながります。1つでも付けたくないのが本音なので、クレームは後回しにしないことが大事です。
⑥他のポリシー違反にも注意しましょう
eBayには意外に多くのポリシーが存在します。
知らずに違反してしまうケースも多く、代表的なものをいくつか紹介します。
- 商品説明に「ハック」と記載していたら通告が来た(参照:Enabling infringement policy)
- 偽物の疑惑をかけられて通告が来た(参照:Counterfeit item policy)
「やってはいけないことを全部把握する」のは難しいですが、出品前に商品ページの説明文・タイトル・画像がポリシーに触れていないかを都度確認する習慣をつけることが大切です。
ebay輸出だけを生業にしない
副業程度に取り組んだり、古物市場や買取などで仕入れた中古品を利益率高く販売したりするなら、eBay輸出は十分に有効なビジネスです。
ただし、いつでもサスペンドされるリスクがあるプラットフォームで何百万〜何千万円と売上を立てることだけに依存するのは避けるべきです。
eBay輸出だけで独立するのも、収益の安定性という観点では非常に不安定です。
リスク分散が必須で、国内での中古品売買や会社員・アルバイトなど別の収入源を持ちながら運用していくことをおすすめします。
eBay輸出のオワコン論についてはeBay輸出はオワコンなのか?を解説した記事でも触れているので、気になる方はそちらもご覧ください。
まとめ
慎重に有在庫・中古品の売買を進めていれば、サスペンドのリスクは大幅に下げられます。
今回の記事で紹介したポイントを改めて整理しておきます。
- 新規アカウントは最初の3か月を特に慎重に運用する
- 禁止商品・VeRO商品・商標トロール対象品を事前に把握する
- 有在庫・中古品の販売比率を高く保つ
- 追跡番号なしの比率を2〜3割以内に抑える
- ケースオープンは期間内に必ず解決する
- その他のポリシー違反にも日頃から注意する
- eBay輸出だけに依存せず、リスク分散を意識する
「やってはいけないことを意識する」だけでも、アカウントの安全性は大きく変わります。
ぜひ参考にしてみてください。













