今回は写真付きで2023年のDHLでの発送方法をどこよりも細かくわかりやすく解説致します。
コロナ禍での発送はクーリエ経由が必須
コロナ以降はDHLやFedexなどクーリエ(国際宅急便業者)を利用することが必須な状況となっています。
日本郵便が提供している小型包装物やeパケットと比べると割高感がありますが、EMSと比べるとむしろ安くなるケースもあります。
※また国際郵便もいまだに不安定な状況です。
またDHLで発送すると伝えると、非常に安心されるケースが多いです。
バイヤーへは3〜7日くらいで到着します。
やはり、この早さは魅力ですね。
集荷からバイヤーの手元に届くまで、全てDHL社内で行われているのも安心です。
日本郵便の場合、日本国外は、送り先の郵便業者の慣習に任せるしかありません。
追跡が出来ない国に送る場合は品物がどこに行ったかわからないケースも出てきます。
クーリエを使いこなすことで、バイヤーさんの満足度も上がり、評価も集まります。
ぜひ、クーリエを使いこなしましょう。
それでは発送方法を解説します。
まず契約をしましょう
https://www.dhl.co.jp/exp-ja/contact_center/contact_express.html
上記のリンクをグーグルへ張るか『DHL 問い合わせ』とグーグル検索してメールもしくは電話をしましょう。
また契約できるのは個人事業主 or 法人が該当します。
該当しない場合は管轄の税務署にて個人事業の開業届をまず提出しましょう。
すぐに手続きは終わります。
①メールか電話で問い合わせる
※メールの方が早く回答できるそうです。
『ebay輸出をしており発送量が増えてきたので契約をしたい』と伝えましょう。
https://www.dhl.co.jp/exp-ja/contact_center/contact_express.html
↓↓↓
②その後このような質問がきます(担当によったり時期により変化します)
- 月間物量(大体の重量と大体のトランザクション件数)
- 現行利用業者(日本郵便のうち、EMS、ePacketの割合)
- eBay store名(屋号)とURL
- PayPal ID(mail address)
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②返事をした後に申込書、見積書など(添付資料参考)が届きます。
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③申込書提出後に契約書が届きますので押印後にPDFでDHLへ返送して完了です。
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④その後ペイパルの紐づけや、アカウントナンバーの紹介があります。
対応は異なりますが、個人事業主・法人である程度取引数がある上で契約をしたい旨を伝えましょう。
- 個人では契約できませんか?
はい、個人ではFedEx・DHLともに難しいと思います。
続いては発送手順です。
DHLの発送手順を解説します
まず発送のおおまかな流れを確認しましょう
- 梱包した荷物の3辺、容積重量を計算する
- 実重量と容積重量のいずれか重い方を荷物の重量として申告する
- ラベルを作成する
- 集荷依頼をする
- 荷物を渡す
- 追跡番号から荷物の発送状況を確認
- セラーへ荷物が到着
DHLの発送の流れはこのようになっています。
DHLでは、この一連の流れを全てインターネットで全て行うことが出来るのでとても便利です。
集荷に関しても指定場所まで取りに来てくれますので、日本郵便のように持ち込みをする手間もありません。
それでは、この手順を一つずつ解説します。
梱包した荷物の3辺、容積重量を計算しましょう
DHLでは荷物の送料を容積重量か実際の重さで算出します。
容積重量って何?容積重量か実際の重さで算出でどうゆうこと、、?
DHLでは容積重量をこのように定義しています。
容積重量は、貨物梱包密度を反映して計算されます。
一般に密度の低い貨物は、実重量と比較して、より多くのスペースを占有します。
貨物1梱包ごとに、容積(寸法)重量と実重量とを比較し、より重量の大きい方に従って運送料金が計算されます。
つまり貨物梱包密度とは、容積(箱の大きさ)に対しての重さと理解してください。
DHLの飛行機に積み込む際にどのくらいスペースを使っているかを送料に反映させているのですね。
積み込むときに中身がないのに箱が大きいとその分のスペースをロスしてしまいますもんね!
それでは実際に容積重量を計算しながら解説します。
DHLの容積重量計算をしましょう
DHLが提供しているツール”DHLの容積重量計算”を見てください。
https://www.dhl.co.jp/exp-ja/tools/volumetric_weight_express.html
※もしリンクきれの場合はDHL 容積重量計算とグーグル検索しましょう。
⇊
このツールでは、箱の3辺を入力すれば一発で容積重量が算出されます
⇊
例えば、奥行き30cm、高さ20cm、幅10cmの箱で計算してみると体積重量が1.5kgとなりました。
この数字が容積重量です。
⇊
ここで入力した3辺(奥行き、幅、高さ)と体積重量は、ラベル作成との時に必要となります。
DHLの重量計算、3つの注意点はこちら
DHLの重量計算は、実際にDHLが計量した数字で決められますので、こちら側で測った3辺の長さや重さは参考程度と思っていてください。
実際に送ってみたら、意外と高い送料になっていたという事もありますので注意が必要です。
ここではDHLの重量計算について3つの注意点をお伝えします。
①セロテープなどはみ出し注意
DHLの計量ではガムテープやセロテープのはみ出しがあると、はみ出し部分も含めて計算されます。
荷物をルーズに作っていると、送料が上がってしまうかも知れません。
きっちり四隅を作りましょう。
②箱に凹みを作らない。膨らみを作らない。
箱の歪みや、ラベルの膨らみがあると、その部分を計量されてしまいます。
潰れにくい箱や梱包をしましょう。
ラベルを貼る際には空気が入らないように、ぴったりと貼り付けましょう。
ラベルが浮いてしまう場合には、上から透明テープを貼って押さえてつけましょう!
③容積重量か実際の重さか、どちらの数字が大きいか把握する
容積重量か実際の重さのいずれか重い方で計算というのが注意ですね!
容積重量では2kgだったのに、実際の重量が5kgだった場合は5kgで送料が計算されます。
容積重量だけで計算しているとバイヤーへ送られた後にとんでもない金額を請求される事もあります。
私も実際にありました(苦笑)
容積重量、実際の重量のどちらか大きい方で送料を計算しましょう。
梱包資材の発注をしましょう
DHLでは梱包資材を無料で請求できます。
必須なのは「ビニールポケット」です。※発送ラベルを入れるための専用の袋です。
また「フライヤー」と呼ばれるビニール袋がありますので、まずこれは2種類は最初に請求しましょう。
https://www.dhl.co.jp/exp-ja/express/shipping/order_supplies.html
※リンク切れの場合は DHL フライヤー 請求とグーグル検索しましょう!
容量計算のまとめ
それでは、ここまでをまとめます!
- DHLでは送料の計算に容積重量を採用している
- 容積重量とは荷物の3辺から計算される。箱の大きさに対する重さ
- DHLが提供しているツール”DHLの容積重量計算”を使用する
- テープのはみ出しはしない。
- 箱に凹みを作らない。膨らみを作らない。
- 容積重量か実際の重さか、どちらの数字が大きいか把握する
- DHLへ梱包資材を請求しましょう。
次に発送ラベルの作り方を解説します。
発送ラベルの作り方を解説します
続いて発送ラベルの作り方を解説いたします!
発送ラベルとは何?
発送ラベルとは送り状の事です。
送り先は全て英語で書きます。
重さ、中身、用途などを申告するインボイスと呼ばれる送り状も必要です。
インボイスの内容により相手国の関税も関わってきます。
このような発送ラベルを1枚1枚作っていくとなるとかなり面倒ですが、
DHLでは2つの方法で発送ラベルを簡単に作成できます。
発送ラベルを作る2つの方法
- My DHL+ https://mydhl.express.dhl/jp/ja/auth/login.html
- HIROGETE(ヒロゲテ) https://www.hirogete.com/
1つ目はDHLが提供するラベル作成サービスです。
こちらは送り先ごとに自分で入力する必要がある為、eBayで発送するラベルには不向きです。
2つ目はHIROGETEです。
こちらは株式会社PLAYAUTO JAPANが提供するラベル作成サービスです。
eBayのオーダーと連動している為、送り先を入力する手間がなくとても簡単にラベルを作成できます。
無料で使えます。
私もHIROGETE を使っています。ここでは HROGETEでラベル作成をする手順を解説します。
HIROGETEでラベル作成したい方はこちら
始めにサイトを開きましょう。
無料で始めるをクリックします⇊
会員登録の画面になりますので、必要事項を入力して会員登録しましょう。
会員登録を終えると、ebayとのリンクを求められますのでリンクさせましょう。
↓↓↓
HIROGETEにログイン後、サイトの左上にある注文管理をクリックします⇊
↓↓↓
注文管理の画面が開いたら、右上にある同期をクリックします。
これにより、eBayで売れた品物、バイヤーの発送先が同期されます。
ここまで出来れば、eBayとの連携はOKです。
次にHIROGETEへDHLの登録をしていきましょう!
DHLの登録
次にHIROGETEへDHLの登録をします。
メイン画面左上にある設定をクリックしましょう。
一覧の中から、発送業者管理をクリックします⇊
↓↓↓
配送業者管理の右上にある「配送業者の新規追加を選択する」からDHLを選択します⇊
↓↓↓
DHLの入力画面が表示されますので、
- アカウントNo ⇛(DHLとの契約で受け取ったアカウント番号)を入力しましょう
- 輸出の目的 ⇛(Commercial)を選びましょう
- PLTラベル ⇛(使用)を選びましょう
梱包材は、DHL、DHL Flyer両方にチェックを入れてください。
PLTラベルとは、送り状(インボイス)をデジタル化して登録できるDHLのサービスです。これがとにかく便利なんです。
PLTラベルは『ペーパーレス取引の略』なので、送り先の宛名とバーコードが入った紙1枚を印刷すれば良くなります。
紙代も節約できますし、かさばる事もなくなり楽です。
DHLのラベルに必要な項目を追加します。
注文管理画面にある「ラベル印刷」の下、歯車マークをクリックします⇊
↓↓↓
選択肢から下記を追加しましょう⇊
- サイズ(幅 横 高さ)
- 原産国
- ブランド
- 素材
以上、HIROGETEでDHLを使う為の設定は終了です。
では実際にHIROGETEでラベルを作ってみましょう。
DHLでラベル作成したい方はこちら
注文管理画面から発送ラベルを作る品物を選びます⇊
素材、ブランド、原産国、重量(kg)、横(cm)、幅(cm)、高さ(cm)を全て埋めましょう。
原産国は日本製であればJPとしてください。
重量(kg)、横(cm)、幅(cm)、高さ(cm)は容積重量計算ツールで算出された数字をそのまま記入してください。
全てを埋めたらラベル印刷をクリックします。
ラベル印刷の確認画面が出てきたら、内容を確認してください。
保険をかける場合は、ここで保険適用にして保険金額を記入します。
確認が出来たらラベル印刷をクリックします⇊
これでラベルが完成しました。
品物は新規オーダーのリストから、発送待ちのリストへ自動的に移動されます。
確認しましょう。
ラベル作成のまとめ
ここまでラベル作成方法のまとめです。
- DHLのラベルはラベル作成サービスのHIROGETEを利用する
- DHLを登録する際にはPLTを使用する
- 申告する項目を追加する
- 容積重量計算シートの数字を品物の重量と3辺に記入する
- ラベル作成の内容を確認する
以上になります。
1度設定してしまえば、後は変更することはありません。
手順も簡単ですので、まずはラベルを作ってみましょう。
最後にDHLでの集荷依頼の方法を解説します。
集荷依頼をしましょう!
DHLの集荷を依頼する方法について解説します。
DHLの集荷を依頼する方法
DHLで集荷を依頼するには3つの方法があります。
- HIROGETEで依頼
- My DHL +で依頼
- カスタマーセンターへ電話で依頼
HIROGETE、My DHL+、カスタマーセンターへ電話で集荷を依頼することも出来ます。
慣れてしまえば、HIROGETE、My DHL +で簡単に依頼できますので、いずれかを使うのが良いでしょう。
それぞれを解説していきます。
HIROGETEで集荷を依頼する
それぞれを解説していきます。
HIROGETEにログインしましょう⇊
注文管理タブにある発送待ちリストより集荷依頼する品物を選びます。
「DHL集荷依頼」をクリックします。
DHL集荷依頼のポップアップが表示されますので、準備完了時間、営業終了時間を記入してください。
準備完了時間から営業終了時間の記入した時間が、集荷を受け付けられる時間帯となります。
DHLは当日集荷が可能ですが、何時までに連絡をすれば集荷に来てもらえるのかは集荷する地域ごとに異なります。
集荷を依頼する前にカスタマーセンターへ問い合わせをしてください⇊
MyDHL +で集荷を依頼する
My DHL +にログインしましょう⇊
https://mydhl.express.dhl/jp/ja/auth/login.html
集荷依頼のタブをクリックしてください。
出荷書類を作成しますか?→いいえ を選びます。
↓↓↓
リストより選択→ アカウント番号を使用します を選びます。
↓↓↓
アカウント番号→ 登録されているアカウント番号を選びます。
↓↓↓
ここで集荷住所を選択します。
担当者の欄にある住所録より集荷場所を選択します。
My DHL +に登録した内容は住所録に反映されています⇊
↓↓↓
住所録をクリックすると登録されている住所がポップアップされます。
別の場所を集荷場所に指定する場合、住所録に登録しておくと、次回以降、選択するだけになるので便利です。
↓↓↓
住所を選んだ後に、集荷場所を選びます。
Reception(受け付け)を選択します。
その他の場所から集荷して欲しい時は、その他を選び、希望をコメント欄に記入してください。
コメントへの記入は英語になります。
↓↓↓
集荷時間を設定します。
個数、総重量、最大梱包サイズを記入してください。
集荷日、準備完了時間、営業終了時間を設定してください。
MyDHL +では、当日、翌日以降で希望する日にちを選ぶことができるので便利です。
記入ができましたら、集荷依頼をクリックしましょう。
↓↓↓
以上が、DHL +での集荷依頼の方法です。
HIROGETEの方が簡単ですが、My DHL +は集荷日を自由に設定出来ます。
使い勝手の良い方を使っていきましょう。
後は荷物にラベルをビニールポケットに入れて荷物に貼り付けておけばOKです。
指定の時間に集荷に来ますので荷物を渡してください。
ビニールポケットは、DHLカスタマーセンターに電話してリクエスト出来ますので、
DHLのアカウントが取れたら、先に依頼をしておく良いでしょう。
またはインターネットからも取り寄せ依頼を出せます。
↓↓↓
発送完了通知を出す。eBayに追跡番号を反映させる。
荷物を渡した後、eBayに通知番号を反映させます。
これはHITOGETEから行います。
発送管理の発送待ちより、発送した品物を選び、発送完了をクリックします。
↓↓↓
確認のポップアップが表示されますので、確認をクリックしてください。
これでeBayに追跡番号が反映されます⇊
ここまでDHLの発送について解説しました。
最後にDHLを利用する上での注意点を2つお知らせします。
DHLの注意点
DHLはよく後から別途費用が掛かるケースがあるので要注意です!しっかりと注意点を確認しましょう!
保険料が高額
保険料は、日本郵便に比べるとかなり高額です。
保険を付けるか付けないかは選べますので、発送する品物により検討していきましょう。
国によってバイヤーに関税がかかる(オーストラリアは特に注意、EU)
ヨーロッパでは関税のかかるケースが多く、思わぬトラブルになることがあります。
DHLではオーストラリアへの発送はリモート配送の手数料が数千円かかることがあります。
DHLだけで発送を行う場合、オーストラリアは販売先から外しておきましょう。
品物の説明欄に関税など諸費用はバイヤーが払うように説明欄に記入しておきましょう。
もしトラブルを避けたい場合は販売先の国から外しておくことも検討することも大事です。
バイヤーに関税の知識が無ければ思わぬ出費となる為、クレームになることもあります。
十分に気をつけていきましょう。
これらの手数料もかかります(かかることがあります)
特に注意すべきなのはこちらです⇊
遠隔地手数料がかかる
遠隔地手数料が地域によってかかります。
『2,600円または、60円/kg』いずれか高い方が採用されます
遠隔地リストはこちらですのでグーグルに張り付けて調べてみましょう⇊
※リスト上でF4を押して郵便番号を検索すると早くバイヤーの住所が遠隔地か確認できます。
もしくは有料ですがShip&COというラベル発行サービスであれば即遠隔地かどうかがわかります。
遠隔地の手数料はバイヤーが購入して初めて住所を確認してわかる為、
事前に防ぐのがまだ難しい状況です。
商品説明欄に 遠隔地は別途手数料がかかる旨を記載して相手へ交渉してみましょう。
燃油サーチャージ
通常の料金に航空機燃料割増料金が加算されます。
毎月変わります(2020年10月現在は12.25%)
アメリカ2kgの送料が2,000円だとすると実際の送料は2,245円になります。
配達先変更手数料
住所が間違えたり変更したりした場合にはDHLに連絡をして配達先を変更してもらうことができます。
1件あたり1,300円の手数料が発生します。
DHLのカスタマーサポートに電話をすることで変更してもらうことが可能です。
緊急事態追加金
コロナウィルス禍でサービスの質をを維持するために必要な追加金です。
※アメリカ宛ての場合1kgあたり20円かかります。
返送費用について
関税を理由に受け取り拒否などされた場合は、返送手続きをしなければいけません。
通常はDHL契約時に輸入用の料金表をもらえるはずなのですが、
この返送料も発送したセラーの負担となります。
相手が受け取らない(返品したい)場合はDHLのマイページより返送用ラベルを作成して相手に送るか、
DHLへまず連絡をして返送料を確認しましょう。
アメリカの場合は30日まで無料で倉庫に保管してくれる&発送もしてくれるサービスもあるので、
30日以内に再販をするのも1つの手です!
ZIP Xというサービスがお勧めです⇊
https://business.zipx.com/?lang=ja
まとめ
DHLの発送方法の解説は以上となります。
一通り経験してしまえば、とても使いやすい流れとなっています。
もしわからないことがある場合は、DHLのカスタマーセンターに電話してみましょう。
とても親切に対応してもらえるので安心です。