
ナリ
東京を拠点に、スモールビジネスを複数運営しています。サラリーマン時代に副業からビジネスを始め、その後独立。eBay輸出歴10年以上・最高月商1,300万円。
eBay輸出だけでなく、中国輸入・卸販売、自社EC、複数のオウンドメディア運営、リユース店舗の運営、実店舗ビジネスなど、さまざまな事業をゼロから立ち上げてきました。事業売却(M&A)は3回以上経験しています。
ナリブログでは、こうした実際の経験をもとに、eBay輸出・副業・スモールビジネスのリアルな情報を発信しています。
1アカで1日2000ドル近く売れた日が増えた理由

「外注化すると管理が大変になるだけじゃないの?」と思っている人、多いと思います。
実は僕も最初はそう思っていました。
でも外注化を本格的に取り入れたとき、結果として1アカウントで1日2000ドル近く売れる日が増え、平均の利益率も30%超えを安定してキープできるようになりました。
今回は、その具体的なやり方を包み隠さずお伝えします。
「もう出品数を増やす時間がない」「リサーチはできるけど出品作業がボトルネック(=制約になっている部分)になっている」という人に、特に読んでほしい内容です。
秘書1日2000ドルって、単純計算で月60,000ドル近くですよね…?



これは2018年ごろの実績が元になっていますが、「外注と分業して出品数を増やす」という考え方は今でも十分通用します。当時と今で変わったのは相場感や使うツールくらいで、基本の構造は同じです。
まず数字でざっくり把握する


外注化のざっくりとしたコスト感と効果の目安をまとめました。
数字は執筆時点(2026年8月)の参考値です。
実際の相場は都度クラウドワークス(日本最大級のクラウドソーシングサービス)などで確認してください。



1品30〜50円って、思ったより安いんですね。
売上が上がった本当の理由は「商品単価×出品数」だった


売上を上げるためにやったことは、じつはシンプルです。
商品単価(利益率)を上げた商品を増やした、ただそれだけでした。
10〜20ドルの安い商品は、回転させると確かに件数は稼げます。
でも労力に対して利益がなかなか出ないというデメリットがあります。
さらに言うと、eBayの商品だけを追いかけていると、大体のセラーが利益率5〜20%で出品しているので、それだけ追っていては利益率が低くなるのは当然です。
そこで取ったアクションは4つです。
- アドバンスト検索でeBayで実際に売れた商品をリサーチ
- Terapeak(現在はeBayの管理画面に統合済み)とサードパーティツールを組み合わせて売れ筋商品をリサーチ
- ツールを使って高利益率の商品を洗い出す
- 外注さんにそのリストをどんどん出品してもらう
これだけです。
シンプルだけど、「外注さんが出品してくれる」という仕組みがあるからこそ、スピード感が全然違いました。



「安い商品をフル回転させる」戦略も有効ではあるのですが、それだけだと利益率が薄くなりがちです。高単価商品を混ぜることで、出品数が同じでも利益の総額が変わってきます。
外注化の具体的な分業フロー


「外注化って難しそう」と感じる人もいると思いますが、実際のフローはとてもシンプルです。



URLを貼るだけで出品まで任せられるなら、かなり楽になりそうです。



外注さんにeBayのアカウントにログインさせたくない場合は、別のやり方もあります。スプレッドシートに商品URLと情報をまとめて渡すだけでも出品作業を依頼できるので、アカウントへの直接ログインが不安な方はその方法を検討してみてください。
外注費のコスト感と費用対効果
「外注費がかかるなら利益が減るんじゃ?」という疑問はよく出てきます。
実際の数字で確認してみましょう。
出品のみを依頼する場合、現在(2026年8月時点)のクラウドワークスでの相場は1品30〜50円程度が目安です(相場は変動しますので、都度確認してください)。
仮に1,000品出品して外注費が合計3〜5万円かかったとして、それで回収できないようであれば、根本的にリサーチに問題があります。
外注費より先に、自分自身がリサーチを覚えることが前提条件です。
ただし外注さんが慣れてきたら、業務の幅を広げることもできます。
- お気に入りセラーの商品を追いかけてリサーチ+出品
- 外注さん自身がリサーチして出品(より上級の依頼)
最初は「出品のみ」に絞って任せ、信頼関係ができてから少しずつ業務を広げていくのが安全です。
外注化を進めた経験から言うと、最初の段階での仕事の切り分けが一番大事です。
外注で失敗した話も正直に書いているので、ぜひ合わせて読んでみてください。



外注さんが慣れてきたらリサーチも任せられるんですか? それは大きいですね。



出品のみの依頼は「リサーチ+出品」より単価を安く設定できるのが大きなメリットです。自分がリサーチに集中できるので、質も落ちにくいです。
高単価商品(100〜300ドル帯)を選ぶメリット
なぜ100〜300ドル帯の商品に絞ったのか。
メリットは2つあります。
- 消費税還付:仕入れ・eBay手数料・発送費・外注費など、経費にかかった分の消費税10%が還付されます。高単価商品は仕入れ金額も上がるため、還付額が大きくなります。
- クレカのポイント・マイル還元:仕入れをクレカで行うと1〜3%程度のポイント還元が受けられます。年間でかなり大きな金額になります。僕はマイルを活用していましたが、楽天カードで年30万円相当のポイントになるところを、マイルに換えることで200万円相当のファーストクラスチケット等に交換できるケースもありました。
消費税還付については、eBayの落札手数料・発送に使用した経費・外注費なども対象に含まれます。
つまり、高単価商品を扱うほど還付金額も大きくなるという構造です。
売上よりも「粗利」が圧倒的に大事な理由についても気になる方は、合わせて参考にしてみてください。
見落とされがちな落とし穴:高額商品だけに頼るのは危険


高単価商品にはメリットがある一方で、リスクも無視できません。
- 返品リスク:eBayは誰でも簡単に返品できるプラットフォームです。高額商品ほど返品された際のダメージが大きくなります。
- 詐欺リスク:英語力が十分でない日本人セラーは、悪質なバイヤーのターゲットになりやすいです。高額商品を専門に狙うスキームは複数存在します。
- 取引件数の減少:高額商品ばかりだとSOLD数が減り、アカウント評価が積み上がりにくくなります。
- 無在庫時の追加リスク:納品書の同封を求められることがあり、対応を誤るとサスペンド(アカウント停止)につながる可能性があります。
実際、高額商品だけを販売してうまくいっている人は、ほとんど見たことがありません。
その月に月利100万円を達成しても、立て続けにトラブルが起きてキャッシュフローが悪化するケースが出てきます。
1年間トータルで見ると営業利益がマイナスになる可能性すらあります。
だから僕がおすすめしているのは、100〜300ドル帯の高利益商品を中心に置きながら、低価格帯の商品も組み合わせるという構成です。
低価格帯はアカウントの信頼維持とSNS経由の固定客獲得に使い、高単価商品で利益を取るという二段構えが現実的です。
もし高額商品を販売したいなら、リピーターや信頼関係のある顧客を相手に販売するのが最も安全です。



高額商品専門でやると、1年でマイナスになる可能性があるんですか…?



これは正直な話で、高額商品のリスクを軽視している人が多い印象です。特に英語に自信がないうちは、詐欺スキームに引っかかりやすいので注意してください。
外注化に向いている人・向いていない人


外注化は万人向けではありません。
自分がどちらのタイプかを確認してから動くのが賢明です。
向いている人
- リサーチはできるが出品作業の時間が足りない
- 出品数を増やしてスケールアップしたい
- 自分でリサーチして仕入れ先URLを特定できる
- スプレッドシートで進捗を管理できる
向いていない人
- まだ自分でも何が売れるか判断できない段階
- とにかくコストを下げたい(外注費を出し渋る)
- リサーチ方法がまだ身についていない
- 指示出しや確認の時間が取れない
特に重要なのは「自分自身がリサーチを覚えているかどうか」です。
リサーチができていない状態で外注化しても、外注さんが何を出品していいかわからなくなるだけです。
リサーチの基礎から固めたい方は、eBay輸出リサーチ方法の完全ガイドも参考にしてみてください。
外注化を始めるステップ


実際に外注化を動かすまでの流れを整理しました。
焦らずこの順番で進めるのがポイントです。



最初は小ロットでテストするんですね。それなら失敗しても傷が浅いですね。



外注さんを選ぶときは「実績があるか」より「丁寧にやり取りできるか」を重視しています。作業の正確さは指示書と初回テストでかなり補えますが、コミュニケーションのズレは後から修正しにくいです。
よくある質問
Q. 外注さんにeBayのアカウントをログインさせても大丈夫ですか?
アカウントへのアクセスを渡したくない場合は、スプレッドシートにURLと情報をまとめて出品内容を指示するだけの方法も取れます。
ログインなしでも出品作業を依頼できる仕組みを先に確認しておくと安心です。
Q. 外注化する前に自分でリサーチをマスターしないといけませんか?
はい、これは必須です。
自分がリサーチできない状態で外注化すると、外注さんに正確な指示を出せません。
まずは自分でリサーチして仕入れ先URLを特定できる状態にしてから外注化するのが基本です。
Q. 高単価商品と安い商品、どちらに絞るべきですか?
どちらか一方に絞るのはリスクが高いです。
100〜300ドル帯の高利益商品をメインに、低価格帯の商品も並行して販売する二段構えがおすすめです。
高額商品のみに特化すると返品・詐欺リスクが集中します。
Q. 外注費は経費として消費税還付の対象になりますか?
なります。
外注費はeBayの手数料・発送費などと同様に、仕入れに関連する経費として消費税還付の計算に含まれます。
ただし実際の処理については税理士に確認することをおすすめします。
Q. クラウドワークスで外注さんを探すときの注意点は?
実績件数と評価だけでなく、テスト依頼でのレスポンス速度・作業の正確さを必ず確認してください。
最初から大量に依頼せず、20〜30品の小ロットでテストするのが失敗を防ぐコツです。
まとめ:出品数を増やしたいなら外注化は最速の手段


出品が面倒でスピードが上がらないと感じているなら、外注化は現実的な解決策です。
やることはシンプルで、自分がリサーチしてスプレッドシートにURLを貼り、外注さんに出品してもらうだけです。
1品30〜50円(2026年8月時点の目安)という低コストで出品数を増やせます。
そこに100〜300ドル帯の高利益商品を混ぜていくことで、利益率も改善します。
ただし、高額商品だけに頼るのは返品・詐欺リスクが集中するため、低価格帯との組み合わせを意識してください。
外注化でスケールアップを目指すなら、リサーチ効率を先に上げておくことも重要です。
リサーチ効率が倍に上がるChrome拡張機能の紹介記事も合わせて読んでみてください。



外注化は「楽をするための手段」ではなく「自分の時間をリサーチに集中させるための手段」だと思っています。ここを間違えると、外注費だけかかって売上が伸びないという状況になります。













