
ナリ
東京を拠点に、スモールビジネスを複数運営しています。サラリーマン時代に副業からビジネスを始め、その後独立。eBay輸出歴10年以上・最高月商1,300万円。
eBay輸出だけでなく、中国輸入・卸販売、自社EC、複数のオウンドメディア運営、リユース店舗の運営、実店舗ビジネスなど、さまざまな事業をゼロから立ち上げてきました。事業売却(M&A)は3回以上経験しています。
ナリブログでは、こうした実際の経験をもとに、eBay輸出・副業・スモールビジネスのリアルな情報を発信しています。
永久サスペンドになるケースは?
まず、サスペンドになるケースを過去のデータをもとに解説します。
eBayは永久サスペンドの理由を絶対に教えてくれないので、あくまで予測にはなりますが、参考にしてください。
新規セラーに多い原因
- アカウントが新しい(1〜2ヶ月)うちに1日10品以上出品する
- アカウントが新しいうちに大量の購入をする
- アカウントが新しいうちに高額商品を購入する
- アカウントが新しいうちに高額商品を出品する
- アカウントが新しいうちに大量出品をする
- アカウントが新しいうちに明らかに無在庫の商品を出品する
- アカウントが新しいうちに新品の電化製品やゲーム本体などを販売する
ある程度運用期間が長いセラーに多い原因
- 禁止商品を出品する
- Vero(ブランド権利者が登録している知的財産保護プログラム)対象商品を出品する
- 在庫切れを起こす
- ポリシー違反をする
- 未着商品の増加
- バイヤーからのクレームの増加
- 通報される件数が増える
- セラーレベルの悪化
- サービスメトリクス(eBayが定める出品者の品質指標)の悪化
ほとんどのケースは、上記のどれかが原因となっています。
秘書何もしていないのにサスペンドになるケースも増えているんですか?



増えていますね…。eBay側のシステムが自動で「怪しい」と判断してしまうケースが多くて、こちらにもご相談が増えています。
サスペンドになるとどんな文章が送られてくる?


サスペンドになった場合、eBayからメールが届きます。
ケースごとに内容が異なりますので、1つずつ解説します。
もしサスペンドになった方は、受け取ったメールと照らし合わせてみてください。
ケース① 一番多いサスペンド
内容としては、「あなたのアカウントはeBayにとってリスクとみなされたため、Permanently(永久に)suspend(停止)しました」というものです。
アカウントも新しく作れず、出品中の商品はすべて取り下げられます。
eBayを始めたばかりの段階で最も多いのがこのサスペンドです。
ケース② 次に多いサスペンド
①と同様に「eBayにリスクがあるとみなされた」という内容ですが、「our decision to permanently suspend your account is final and can’t be appealed」(この決定は最終的なもので、異議申し立ては受け付けません)という一文が加わっています。
交渉してもほぼ対応してもらえないケースです。
ケース③ MC○○とついたサスペンド
ある程度アカウントを長く運用してきたセラーに多いサスペンドです。
以下のような運用上の問題が積み重なった場合に発生しやすいです。
- 未着の割合が多い
- Vero違反が多い
- Dispute(ケースオープン=バイヤーからの紛争申請)が多い
- 通報される件数が多い
「このまま放置するとユーザーに迷惑がかかる」とeBayが判断した際に、このMCつきのサスペンドが送られてきます。
代表的なものとして MC011・MC999・MC113 があります。
一時的な制限(Reinstated)
「Reinstated」は「一時制限」を意味します。
あわてず、まずは記載のURLから一時制限の解除を申請し、求められた書類(身分証など)をeBayに提出しましょう。
1〜2週間以内に回復するパターンがほとんどです。
申請後に確認メールが届きますので、それに回答するだけでOKです。
在庫の証明などを要求してくる一時制限
eBayに慣れてきた頃にまれに届くのが、在庫や購入証明を求めてくるタイプの一時制限です。
「商品が本当に手元にあるか、正しく発送できているか」を確認するために、以下の書類提出を求めてきます。
求められる書類は主に3種類です。
- A. 本人確認書類(Proof of Identity):国際パスポート(表紙と顔写真ページ)または運転免許証(表・裏)のいずれか1点
- B. 住所確認書類(Proof of Address):電気・ガス等の公共料金の請求書、銀行口座の取引明細書、クレジットカードの取引明細書のいずれか1点
- C. 商品の仕入れ証明(Proof of Merchandise):サプライヤーの名前・連絡先・日付・請求書番号が記載された請求書、小売店のレシート(店名・所在地・連絡先が記載されたもの)、支払い証明(銀行振込の確認書・クレジットカードの明細など)。手書きの書類は不可
書類はeBayが指定するURLへのアップロード、または登録済みメールアドレスへの添付送信で提出できます。
言われた書類をしっかり揃えて提出すれば、問題なく制限が解除されます。
時間がかかるケースもありますが、あわてずに対応しましょう。
サスペンドになったら何をすべき?
サスペンドになったら、まずeBayとの交渉を始めましょう。
「自分に全く非がないこと」「これからもルールをしっかり守るのでアカウントを再開してほしい」という内容を伝える必要があります。
何もしていないのにプラットフォームを使えなくさせられるのは理不尽ですが、あきらめずに動くことが大切です。
連絡が取れない場合
サスペンドになると、サポートのページすら開けない場合があります。
それでも、どこかしら連絡できる窓口は必ずあるはずですので、複数の窓口を試してみてください。
eBayの公式サポートページ(ebay.co.jp/info/から問い合わせ先を確認できます)から、進めそうなページを探してお問い合わせしましょう。
サスペンドにならないためにはどうしたらいい?
サスペンドを防ぐために注意すべきことを、思いつく限りまとめました。
※赤字は特にeBay初心者が気を付けるべき項目です。
- ① システムに「怪しくないアカウント」だと認識してもらうため、リサーチや安い商品の購入など、とにかく焦らずじっくりeBayを使う
- ② アカウントを作成してすぐに出品せず、ゆっくり始める
- ③ 最初の1〜2ヶ月はアカウントの審査期間だと考える
- ④ 少しでも怪しい行動とみなされれば永久サスペンドになると意識する
- ⑤ 出品は不用品からスタートする。中古で100ドル以下の安い商品がおすすめ
- ⑥ 出品前にプロフィール・住所・その他の設定をしっかり整える
- ⑦ IDや住所などの情報を頻繁に変更しない
- ⑧ 在庫切れを起こさない
- ⑨ 追跡番号は極力つける(追跡なしの発送は全体の2〜3割以下に抑える)
- ⑩ ネガティブ評価を増やさない・バイヤーへの返信率を下げない
- ⑪ Item location(商品所在地)を偽らない(必ず「Japan」に設定する)
- ⑫ ディフェクト率(eBayが定める違反・問題の発生率)を高めない
- ⑬ Below Standard(セラーレベルの最低評価)にならないよう注意する
- ⑭ IPアドレスは極力固定する
- ⑮ Vero対象商品は絶対に出品しない
- ⑯ Veroリストに未掲載でも、ハイブランド品など権利侵害リスクがある商品に注意する



初心者が特に気を付けることって、どれですか?



①〜⑥あたりですね。アカウントを作ってすぐに焦って大量出品するのが一番危険です。最初の2ヶ月は「審査期間」だと思ってゆっくり育てることが大事です。
サスペンド交渉にうまくいった場合に送られてくる文章


eBayとの交渉が前向きに進んでいる場合、担当者から確認の文章が送られてきます。
内容はリミットアップ(出品上限の引き上げ)審査時に聞かれる質問とほぼ同じです。
この質問に回答し、再度審査を通過すればアカウントが復活(Reinstated)するという流れになります。
「Reinstated」とは「復活・再開」という意味です。
あきらめずに丁寧に対応しましょう。
サスペンドから復活されている方もいます


サスペンドになったからといって、あきらめないでください。
サスペンドから復活されている方もたくさんいます。
交渉次第で道が開けるケースは確かに存在します。
まずはeBayに誠実に問い合わせることが第一歩です。
永久サスペンドされたら新しいアカウントは作れる?
基本的に、永久サスペンドされた後に新しいアカウントを作っても、またすぐにサスペンドされます。
ネット上では、電話番号・住所・クレジットカード情報・銀行口座・IPアドレスなど、前のアカウントに紐づくすべての情報を変更して再登録する方法が紹介されていることがあります。
ココナラ等でそのようなサービスが販売されているケースも見受けられます。
しかし、これらは一時的に機能するように見えても、1〜2年後にサスペンドされるリスクが非常に高いです。
根本的な解決にはならないので、安易に手を出すことはおすすめしません。
複数アカウントの運用リスクについては、マルチプラットフォームでの凍結リスクと安全な複数アカウント運用術の記事も参考にしてみてください。
まとめ
サスペンドは誰にでも起こりうるリスクで、eBayに限らずどんなプラットフォームを利用していても可能性があります。
eBayを事業として取り組んでいる方は、ここで割愛した部分も含めて、しっかりリスクヘッジを考えていきましょう。
どんなセラーでも、eBayではいずれサスペンドのリスクと向き合う場面が来ます。
以上が、eBayのサスペンド全種類に関する対処法のまとめでした。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
※当サイトではサスペンドに関する個別のご相談は受け付けておりませんので、あらかじめご了承ください。













