先日このようなツイートをしました。
ebayで高額商品は今後更にチャージバックスキームのカモになりそうです。
— ナリブログ🇺🇸物販メディア&ツール (@ebayandfree) February 24, 2021
ebayで高額商品を扱うのって本当に怖いって話です。
高額でなくてもいやですね。
もちろんたまたま詐欺被害に合っていなかったりしてうまくいっている人もいるかと思いますが、キャッシュフローを度外視して、販売を何とか続けている方もいるようです。
※記事には個人的な見解も含まれておりますが、クライアント様やブログの読者様からの報告、自身の経験をもとに記述しておりますのでご理解下さい。
このような悪質なセラーやバイヤーが少しでもいなくなるように皆さまへも対策して頂けますと幸いです。
悪質なリターンリクエストやチャージバック
昔からそうでしたが、いまだに悪質なバイヤーはたくさんいます。
なんせebayには2億人近くのユーザーがいますからね
返品リクエストからの詐欺的なスキームが多い
高額商品は返品リクエストのリスクが高いです。
ebayというプラットフォームの性質上、返品を要求されると出品者はそれを受け入れるしか方法がありません。
断ったとしても結局ケースオープン→ケースのエスカレーション→返金しないとdefectがつき強制返金で商品もお金も戻ってこない、となるのがオチです。
※もしそうならないと信じる方は一度経験されると身をもってわかると思います。
特に高額商品をあえて狙ってくる悪質な集団は確実にebayに存在しております。
よくある詐欺スキームはこちら
特によくある詐欺のスキームはこちらです。
空箱返品
バイヤーが購入してから、返品リクエスト→空箱が送られてくる→ebayでエスカレーション→強制返金&デフェクトがつく
ebay外でのやり取りを要求
商品価格より高い金額でオファーをしてきたり、先に商品を送ってくれなどと持ち掛けるバイヤーも多いです。
特にこれは評価の少ない新規セラーが多く狙われています。
バイヤー(購入者):100ドルで出品している商品に対して、120ドルのオファーを仕掛ける
あなた(出品者):オファーに喜んで承諾 ※そもそも出品価格より高いオファーが来ることなんであり得ない(なぜ普通に100ドルで買わない!となるはずだが新規セラーであるほどそれに気づきにくかったりする)
バイヤー(購入者):メールを教えてと連絡→メールにて先に支払いは終わっているから発送してくれと主張(もしくはebayでもう支払いは住んでいるから発送してくれと主張)
あなた(出品者):ペイパルに入金は確認できなかったが、多少の時差があるんだなと先に発送してします
これにて詐欺完了となるわけです。
ペイパルでのチャージバック
ペイパルのチャージバックにも要注意です!
バイヤーが商品を購入して代金はしっかり支払う
↓
その後到着してから『届いた商品が違う』などとクレームをつけてケースオープン
↓
ebayに仲介してもらってとりあえずはケースが不当であると認められてケースクローズされる。(とりあえずよかった、、)
↓
ただし、ほっとするのもつかの間、
PayPalでは180日間のケースオープンが認められている為、相手がペイパル経由でチャージバックを起こし、結果的に相手に有利な判断がされて商品と代金の両方を失う。
↓
更には高額商品でのケースオープンやチャージバック請求が立て続けに起こると、ペイパルからあなた(出品者)へ対してリスクととらえられて、5000ドルの固定保留金&定期保留金(それぞれの取引の20%が3か月保留される等)という保証金をとられる羽目になります。
※高額商品ばかりを販売していると、ペイパルも返金となった際の負担が大きくなるので保証金を設定されやすい。ケースオープンをもらうことすらペイパルにとって脅威とみなされやすいです。
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予約商品がおすすめできないのは、ペイパルの保留対象になる条件にもしっかり明記されているからです。※商品またはサービスを事前に販売しているかどうか(事前販売注文)
登録住所以外に発送をしてくれと持ち掛ける
商品をebayの登録住所以外に送ってくれと持ち掛ける悪質なバイヤーも多いです。
なぜこのような提案をしてくるかというと登録住所以外に発送してしまうとebayによる保護が受けれなくなるからです。
『家族への贈物』『入院していて○○』などあの手この手で、登録住所以外への発送を誘ってきますが、信頼できる相手を除いて絶対にNOです!!
ebayは登録住所への発送を推奨していますので、それ以外に発送すると本来取り下げてくれるケースや不当な要求にも対応してくれなくなります。
悪質なバイヤーはこれをあえて狙っているのです。
悪質ないたずら
高額商品を一度購入しキャンセルを要求するような輩もいます。
ebayの落札手数料はまだ返戻されるものの、ペイパルのキャンセル手数料は返ってこない可能性が高いです。
つまり2000ドルの商品を販売して、それがキャンセルされるだけでも、60ドル以上のペイパル手数料が無駄になってしまうのです。
同業者からのいやがらせなのか、たんなる悪質なバイヤーなのかはわかりませんが非常に迷惑な話ですね。
こちらも上記と同様で、高額商品でのケースオープンやチャージバック請求が立て続けに起こると、ペイパルからあなた(出品者)へ対してリスクととらえられて、5000ドルの固定保留金&定期保留金(それぞれの取引の20%が3か月保留される等)という保証金をとられる羽目になります。
※高額商品ばかりを販売していると、ケースオープンをもらうことすらペイパルにとって脅威とみなされやすいです。
海外でもこれだけ事例があります
ebayのコミュニティーやいろんなサイトを見ても把握できないほどに多くの事例が掲載されています。
私がよく見ている海外ebayコミュニティーでもたくさん、同様の事例が報告されています。
ebay communityでもこれだけの数が報告されています↓
ebayの詐欺案件に関するフォーラム↓
空箱詐欺スキーム↓
ebayでも注意喚起がありますので、一度ご覧いただくといいかと思います↓
https://pages.ebay.com/securitycenter/stay_safe.html
ご興味がある方は一度目を通されるとかなり勉強になるかと思います。
住所確認なんて無駄!?(詐欺を防ぐためにできる事)
これらの犯罪を防ぐためにも最低限出来ることはしていきましょう!
詐欺を防ぐためにできる事
- ①発送前に相手の住所を確認
- ②商品を梱包する際に動画を撮影する(証拠)
- ③不安な取引は必ずebayに随時介入してもらう
- ④高額商品はリピーターのみ販売していく
- ⑤発送前に相手とコミュニケーションを図る
- ⑥返品の際はできれば相手に梱包時の商品写真を依頼する
- ⑦高額商品には保険をつける
- ⑧返品商品を開ける際は動画を撮影する
それぞれ解説していきます
①相手の住所確認
まずは相手の住所をGoogle検索して見ましょう。
グーグルマップ上でも相手の住所がしっかり確認できるようであれば、大丈夫です。
しかし、ご存じの方も多いと思いますが、これはほとんど意味をなさないので気休め程度の対策です
バイヤーはいくらでも住所を偽れます!現に皆さまのアカウントも簡単に住所変更はできます。
②商品を梱包する際に動画を撮影する(証拠)
こちらはかなりおすすめです。
高額商品や不安な取引に関しては事前に商品自体問題ないことを証明できるように、動画で商品や梱包途中の商品を撮影をします。
これにより相手は『届いた商品が違った』『商品に傷がついていた』といったクレームをしにくくなり、仮にそれでケースオープンをしても相手へ動画(スクリーンショットすれば写真としても使えます)を提出できる、かつebayのカスタマーサポートへも、連絡をして証拠を提出できます=不当なケースオープンが取り下げられます。
③不安な取引は必ずebayに随時介入してもらう
こちらはどのような時もおすすめです!
不安なことに関しては、ebayのCSを使い倒します。
少しでもそこで解決策を立てておけば危ないバイヤーに対してすぐにebayにも動いてもらえます。
④高額商品はリピーターへ販売していく
高額商品で楽に収益を上げるのは確かに誰もが憧れます。
ただし、その反面リスクは確実に上がります。
リスクをとらないと大きな利益が生み出せないというのも一理ありますが、いらないリスクを背負ってまでサスペンドなどで終わってしまっては元も子もないです。高額商品を薄利で販売する場合、大半がCSがかなり苦しいはずです。
そこでサスペンドなどをもらってしまえば翌月、翌々月の何百万という支払いが待っています。
避けれるリスクは避けるべきです。
従って高額商品を販売するにあたっても、確実に取引ができるリピーターや固定客をメインに取り組まれた方が安全です。
※一見さんから高額商品を購入するのは相手も不安でしょうから、双方にメリットはります。
⑤発送前に相手とコミュニケーションを図る
こちらも気休め程度ですが、相手の雰囲気はなんとなく読み取ることができるでしょう。
(焦らせてくる、質問が何かおかしい、などは事前に警戒することができます)
場合によってはこちらからキャンセルして未然に詐欺を防ぐことはできるのでそのメリットはあります。
⑥返品の際はできれば相手に梱包時の商品写真を依頼する
こちらもできれば依頼したほうがいいでしょう。
箱の中に確実に壊れていない商品があるかどうかを確認したいので、それを相手にも伝えて返送前に写真を送ってもらいましょう。
これによって仮に到着した商品が壊れていたり、中身が違ったりしても配送会社へ証拠としてこれらの資料を提出したり、場合によっては警察へも証拠として提出することができます。
⑦高額商品には保険をつける
高額な商品には絶対保険を付けたほうがいいでしょう。
詐欺にあったとしても最悪補償でカバーできる確率が上がります。
⑧返品商品を開ける際は動画を撮影する
海外のセラーはよくやっていますが、重さがおかしかったり(明らかに軽い?)、高額な商品に関しては、開封する際に必ず動画を撮影しておきます。
もっと注意深くするのであれば配送会社の人立ち合いのもと開封をするようにしましょう。
仮に、中身が違ったり、空箱であったりした場合もしっかりと証拠としてebayや配送会社などに提出ができますので、詐欺であると立証できる確率がぐっと上がります。
ネガティブ評価はいくらでも消せますが、大事なのは返品詐欺による商品や代金のロス(空箱での詐欺)などのリスクを未然に減らすことです
まとめ
ebayで物販(もちろんビジネスをやっている限り必ずついてまわります)をする限りはこれらのリスクは、自分で防ぐように対策していくしかありません。
しっかりと自分の身は自分で守れるように知識を付けて日々の作業に取り組んでいきましょう!
※記事には個人的な見解も含まれておりますが、クライアント様やブログの読者様からの報告、自身の経験をもとに記述しておりますのでご理解下さい。
このような悪質なセラーやバイヤーが少しでもいなくなるように皆さまへも対策して頂けますと幸いです。